第355話 オズワルド王国2

やっと解放されたと思ったら、お城に留まってくれと言われて、借りた部屋にいる。


本当に、こんなことに巻き込まれるのは、嫌だけど、しょうがない。


この日に第一王子と第二王子の失脚は、この国の全部に広がった。


そして王妃も同時に、妃殿下ではなくなる日だっけど、第二王子の母親がいるが、政治には関わらないということだった。


当然、普通の人であれば、あの王と王妃がいたら、嫌になるのは、当然だと思う。


あとは王子の手腕に任せることになるけど、周りの協力無くして国が維持できることはない。


城に泊まって、2日後の夜に、動きがあった。


俺たちの部屋は、防衛も強固になってるから、誰も入ることができない。


しかし、俺たちが寝ている夜にベランダから、3人の賊が降り立った。


そしてベランダには、鍵がかかっているけど、賊は音も立てずに、鍵を開けてドアをゆっくりと開けて入ってきた。


忍足で、部屋の中に入り、ベットの横でナイフを取り出して構えた。


ベットの寝ている人めがけて、賊はナイフを突き立てる。


賊が突き立てたナイフは、刺さった。


しかし、そこには、硬いものはなく、布団だけが存在していた。


賊は、布団を払い除けると、そこにはクマのぬいぐるみが置いてあるだけだった。


賊は「???」


賊は、いくら、その部屋を探しても、どこの扉を開けても、誰も出てくることもなかった。


全部のベットが空で、誰もいない。


どこを探しても、誰もいない。


賊は、探しても見つからないでの、ベランダから出ていった。



俺たちは、体の疲労よりも、俺の気苦労が多かったので、ブラッドフォード大公国の山荘の温泉に来ていた。


温泉に入ってゆっくりしようと夜に抜け出して、今日は、この屋敷に泊まることにした。


俺が温泉から上がって、部屋で本を読んでいる夜中に俺の検索魔法の緊急信号がなった。


でも、俺は急ぐことなく、本を読み続けた。


そして朝になり、山荘からオズワルド王国の部屋に転移してきて、部屋が荒らされていることを、俺だけは知っていたけど、一応、兵士を読んで、事件性にした。


そこにロードリック王子もきて確認したけど、犯人がわからないと言っていたので、俺は、山荘に飛び立つ前に設置した、映像を魔法で記憶する陶器製のリンゴを示して映像を再生した。


そしてこの部屋に侵入したものはサーチの対象になっているので、俺が、それを設定したけど。


なので、何処にいあるかもわかり尋問しても、白状しないので、俺は精神魔法を人にはわからない程度、使うと、自白し出した。


自白によると第二王子が支持したということを話した。


そして第二王子を詰問すると、簡単に白状した。


そして第二王子も捕縛されることになる。


他の国の要人を殺そうとしたわけだから、容赦ない。


これで、暗躍する奴はいなくなった。


はぁ、これで帰れる。


アリシア「でも、クリス、いつそんなものを作ったのよ」


「うん、前回のことで、こんなのがあったら良いかもと思って実験してみたら、できたんだ」


「なんだか、突拍子もないことをするわね」


「へへん、いいアイディアでしょう」


「それを作って、私たちの部屋に置かないでよ」


「あっ、それ、良い考えだね」


「クリス〜っ」


「あっ、でも、今は同じ部屋だよね」


「あっ、そうか、忘れていた」


「ということは、見放題?」


「もう、何、言ってんのよ」


「いつも、朝はアリシアがどんな下着を着るか、みているから」


「えっ、そうなの?」


「だって、朝、アリシアが、ぼーっとしながら着替えるところ見えるから」


「まぁ、そうだけど」顔が赤いアリシア


「私以上にひどい人もいるけどね」


「あっ、パトリシアとロゼッタだね」


「そうそう」


「パトリシアなんか、俺が目を覚まして頭がぼーっとしている時に、目の前で急にパジャマ脱ぎ出すし、全裸になるから、驚いたよ、一気に目が覚めちゃったよ」


「でも、よかったでしょ」


「うん、まあね」


「つい、何するか、目で追ってしまったよ」


「もう、クリスのエッチ」


「それはパトリシアに言って、脱ぎ出したのはパトリシアだから」


「でも、見ていたのはクリスでしょ」


「うん、まぁ、そうだけど」


その時に、侍女が扉を叩いた。


「あの、クリス様、ロードリック王子がお呼びなんですが」


「あっ、はい、わかりました、身支度して伺いますと伝えて」


「はい、わかりました」というと、走っていく足音が聞こえた。


「もう、なんだろうな?、もしかして帰って良いとか?」


「うん、それもあるかもだけど、そうじゃないと思うよ」


俺は洋服を着て、アリシアたちに整えてもらって、部屋を出た。


俺が、しばらく通路を歩いていると大きな扉の前にきて、扉を守っている兵士が開けてくれた。


俺が中に入ると「おお、クリス様、ご足労していただいて申し訳ありません」


「それで、俺に何か、要ですか?」


「今回の襲撃事件も、本当に申し訳ありませんでした」


「いや、もう、それは良いから、第二王子も、逮捕されたわけだし、やりやすくなったでしょ」


「それがですね、クリス様、貴族が私に従わないのがいまして」


「はぁ、今度は貴族ですか?」


「実は、そのデューク伯爵がですね、クリス様に合わせろと言うことを言い出しまして」


「えっ、俺に」


「はい、有名なクリス様と話をすることで、私に従うと言い出しまして」


「えっ、それなに?」


「実は、公爵家で、金もあり権力もある、国の要人なんですが、どうしてもクリス様と合わせろと言ってきてしまい、困っているんです」


もう、そんなことで、俺を使うなよ、と言いたいけど、しょうがない。


「それで、いつですか? デューク伯爵に会うのは」俺は半ばやっけぱちで言った。


「明日ではいかがでしょう、午前中であれば‥‥‥」


「はい、わかりました、じゃ、明日の午前中ですね」


「お部屋に案内のものをいかせますので」


「うん、わかった」と言って部屋に戻ってきた。


ソフィアが「王様、なんだって?」


「うん、それがね、俺に会いたいっていう伯爵がいるんだって、えーとデューク伯爵だったっけ」


「へー、伯爵?」


「うん、明日の午前中で約束してきた」


と言って、椅子に座って、用意してくれたコーヒーを飲み始める。


このコーヒーは、この国のものでなく、ライオネル公国から持ってきたもの。


この国には紅茶はあるけど、コーヒーはない。


俺は、暇ので本を異空間収納に入れてある取り出して、読み始める。


読んでいると眠くなり、寝てしまった。


俺が夢と思わずに、モヤの中を歩いている。


「ここは何処なんだ?」


しばらく手探りに歩いていると、壁にぶち当たった。


何処まで横にズレても白い壁は続いている。


俺は、この白い壁に見覚えがあった。


そうだ、俺が作り出す空間だ。


俺が一番、初めに屋敷にある小屋の地下で見つけた空間が、こんな感じだった。


なんだ、これは夢か?


初めに見つけた空間に俺は混乱して出ることができなかった、初めて見つけた空間は、他人が魔法陣で作ったものだから、俺が自由に出入りできなかった。


どうして、こんなことを思う?


そこに何かがあるのか?


どうして俺にだけ、見せるのか?


俺を、いつでも殺せると言う意味があるのか?


夢にまで、ちょっかいできるということを言いたいのか?


なんだ、なんの意味がある?


何処かに、何かを示すものを見つけろということなのか?


俺を自由にできる奴が、俺に何をしろと言うんだ。


明らかに、時々、見る夢とは違う。


これは夢なんかじゃなく、誰かの意図させた中だ。


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