第71話 ポーション作り

数日は魔法をもっと勉強しようと思い、パーティーメンバーとは別行動で地下2階にこもることにした。


パーティーメンバーもすぐにお金を稼ぐ事は無いので街中でショッピングをしたり買い食いをしたり食事をしたりすることをすると言っていた。


何といっても住むところに、お金が入らないのがいいと。


1番必要なのは宿に払う料金で、2番目が食事だから、その両方が揃っているので、早くお金を稼ぐと言う事は無いので危険な事はしないと言って外出していった。


女の子4人同士なので女性専用のショップにも入りやすいみたいだし、いろいろ買い食いしたりするみたいだ。


だから冒険者ギルドにも行かないと言っていたので安心した。


もし勝手に依頼を受けて魔物狩りや、護衛の依頼や、薬草狩りでも危険は、必ずどこかに潜んでいるから。



街中で、うろうろすると聞いたので、俺は集中して魔法書を読破していった。


本当に以前の屋敷の主はいいものを集めてくれていた。


誰だか知らないけど。


知っていても関係ないしね。


王様からもらった屋敷だし。


もしかしたら王様が揃えてくれたのかなとも考えてみたが、結果には行当たらないのでやめた。


魔法書の中には、放っていて使える魔法もあるけど、さらに向上させることや上達させることができればと思い読みふけっている。


読むのも疲れてきたので休憩しようと思って、クッキーを食べながら紅茶を飲んでいると、実験道具に目が行った。


実験道具は地下1階にもあったが、同じものがここにもある。


何をする道具か考えていると、実験道具の近くに本が置いてあった。


どうも以前の主は、いろいろなポーションを研究していたみたいだ。


研究されたノートが実験道具の近くに置かれていた。


読んでみていいのかなと思ったが、置かれてあるものは自分のものだと思ったので、ノートを開けて読んでみる。


そうすると本当にいろいろなことが研究されているなと思うほど書かれている。


ポーションといってもいろいろなものがあるみたいだし、それに必要な薬草は千差万別だ。


そこで俺はノートを参考にしながら、瞬間移動を使い、街の外に出てみて薬草を採取している。


いちいち場所に乗ったり、歩いたりしないでいいから時間の節約にもなる。


ノートに書いてあった薬草が、ある程度取れたので俺は地下2階に直接戻った。


そして鍋のような実験道具に水を入れて、薬草を煎じて、そのに煮出した汁を別の鍋に移して、煮詰めて濃縮していく。


この時に薬草と水だけでは性能が良いポーションができないので、魔力を込める。


魔力を込めるときに、ただ込めるだけではなくて意味を持たなくてはいけない。


例えばだけど体力が回復するポーションであれば、体力が回復するような魔力を込める。


傷を癒すポーションであれば、傷が治る魔力を込める。


病気を治すポーションであれば、病気が早く治るように魔力を込めるが、病気というのはいろいろあるので、それぞれにターゲットを絞ったほうが効果が大きいけど、万能薬と言うのもいいと思う。


しかしポーションを作るときには薬草を使うので匂いが出て充満したらたまらないので、地下1階を使うことにする。


地下1階は、小さいけどだけど窓があるんだよね。


だから、少しだけだけど換気ができるから。


俺は、研究ノートととってきた薬草を地下1階に移し、そこでポーションの作成に入る。


まずは、なんといっても体力回復ポーションだ。


冒険者でも1番必要になるし、体力回復ができなければ魔物に対処はできないから。


今、街中に出回っているポーションもあるけど、質が悪くて、性能も悪い。


ポーションを作るために、薬草を煎じて煮詰めながら、魔力を込めて行く。


そして自分で土魔法で救った瓶に詰めていく。


それを、どんどん繰り返していく。


集中してやっていたので時間を忘れて作ることをしていたので、300本の回復ポーションが出来上がった。


これだけのポーションをどうするか?


商業関係は商業ギルドが仕切っているので商業ギルドに預かってもらうかと言うこともあるが、どうしようか?


商業ギルドとなっていったこともないけど。商業技術なんて言ったこともないけど。


ソフィアたちはまだ戻ってきていないみたいなので、執事に聞いてみた。


王様から紹介された執事は、「それならば、旦那様、私が商業ギルドに行って交渉してみましょうか?」と言ってくれたので任せることにした。


代理人がいたほうがやりやすいし、自分の屋敷の執事だからね。


何でもかんでも自分がやった方が良い場合もあるけど、俺がいない時もあるので、他人を通すのも良い感じだと思う。


執事が商業ギルドに行く時に、見本に10本のポーションを持っていってもらった。


あと290本のポーションがあるので、それを交渉してもらう。


屋敷で置いてある場所に290本のポーションを積み込んで、10本の見本をバックに入れて商業ギルドに行ってもらうように頼んだ。


地下2階から本を持ってきて寝転がりながら読んでいると、俺が自分の部屋でゆっくりしていると、ノックがあった。


頼んでいた執事が帰ってきたようだ。


執事が言う言うには、商業ギルドに持っていくとギルドマスターに対応してもらい安定的に提供してくれと言ってくれたそうだ。


見本で持っていた10本は、鑑定眼の検査と実際に飲んでみて効果を確認したそうだけど、今までのが水と思えるくらい、品質が良いそうだ。


商業ギルドの人が見本のポーションを飲んでみたそうだが、疲れている体がみるみる元気になったそうだ。


なので定期的に納品してほしいと言うことで契約してきたそうだ。


ただ作成には時間も材料集めも必要だからと答えておいたそうだ。


そんなにポーションを作っている時間が取れるかどうかと言うこともあるから。


だから出来上がったら、商業ギルドで売るので持ってきて欲しいと言う契約だ。


執事さんに感謝した。


すごい交渉力だ。


さすが王様の紹介だ。


街中を歩いていて自分が作ったポーションが入った瓶を歩きながら飲んでる人がいた。


実際に自分が作成したポーションを飲んでいるところを見るのは、いいもんだね。

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