【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

異能な転生者

プロローグ編 異能な転生者への道 

この物語は空想の異世界の世界のファンタジー物語です。

現実世界の話でないと言うことに注意してお楽しみください。


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異能な転生者は、二人の中心人物の物語です。


まずはアルベルトの話から始まっていきます。



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この星には、無数の大陸があり、その大陸の中にも、複数の国家が存在している。


ある大陸の一つの国の外れにある村で生まれたアルベルトの国、ルーファス王国から話は始まる。


*********


アルベルトが生まれた国であるルーファス王国は、大陸にある国だったから、近隣国との戦争や小競り合いが、今までもあったが、なんとか、国としての形態を保っていた。


主人公のアルベルトは、ルーファス王国の王都から、数日、離れた小さな村で生まれる。


****


振り返ると、俺の人生が狂い始めるのは、俺が2歳になった頃だ。


俺が2歳になった時、何があったかと言うと、俺は無意識にやったことが原因だろう。


しかし、あくまでも子供がやったことだが、そのやったことに大人が大きく喜んでしまった。


なにが起きたのか説明すると、家族で朝食を済ませたあと母親は後片付けをして、父親は、畑に行き、二歳の俺は母親の近くで、テーブルが置いたある周辺で遊んでいた。


父親が作ってくれたのは、クマ、トラ、鳥、キツネなどでしたが、この中でも俺は一番のお気に入りは、キツネだった。


父親が、空いている時間に作ってくれた動物は、決して似ているとは言えなかったが、それでも、俺にとっては、それで十分だった。


その日も俺は、父親が作ってくれた、動物のおもちゃで、テーブルの下で遊んでいた。


遊んだり、寝っ転がって動物を走らせたり、実際には見たことがないのに、父親がやっているのを見て、遊び方を覚えた。


時には、戦わしたりすると、母親に怒られた。


「大切にしなさい、そんなことしたら、壊れるわよ」と言われていた。


はあ~いと返事はするが、母親の言っている意味がよくわかっていない二歳児。


その母親が食事のあとの片づけをしている所だった。


桶に水を汲んで、大切に使って洗っていた。


「ふん、ふん、ふ~ん」と鼻歌が出ているほど、母親は陽気だった。


テーブルの下で俺は、ウロウロしながら動物で遊んでいる。


しかし、遊んでいると、俺の大好きなキツネがないことに気が付いた。


俺は、その時、キョロキョロしながら探した。


そのとき、目の端に捕らえたのが、テーブルの上………


先ほどまでテーブルの下で遊んでいたが、いつの間にかテーブルから離れていた。


母親は鼻歌を歌いながら、ご機嫌だが、俺はテーブルの上のキツネが欲しいと思ってしまった。


しかしキツネは、テーブルの中央あたりに置いてあるため、俺が背を伸ばしても、手を伸ばしても届かない。


「お母さん、キツネを取って〜」と俺が言うと、母親は手が濡れているために「今、ちょっと手が離せないのよ、頑張って取ってごらん」と言って、前を向いて食器を洗い始める。


横にある水瓶から手しゃくで水を汲んで、汚れた皿を洗っている。


母親は、取ってくれないと思った俺は、イスを動かすことをした。


イスを動かすが重たい、しかし、何とかしてイスを動かす事ができた。


しかし、うまく近づけることができません。


なんとか、近づけた気がして、何とかしてイスに登ってみたが、届かない………


もう一度、下りて、イスを動かしてみる。


俺は、重たい椅子を押して疲れてしまったが、なんとかテーブルに椅子を近づけることができた。


なんとか、イスを近づけることができたと思った俺は、イスに登ってみようとして、手を滑らせてしまった。


「ゴトンッ」と、どこかを打った音が部屋に響きます。


「えっ?」と振りむきざま母親は驚いた。


「アルッ、どうしたの?」と俺のもとに手も拭かずに駆け寄ります


しかし、本人は、床に寝転がったまま、あまりの驚きで泣くこともなかったと思う。


母親が俺のもとにいき、俺を床から抱っこをする。


俺は、何が起きたのか、わからずにいたと思うが、母親が抱き上げられたことで安心から泣き始めた。


「うわ〜〜〜〜〜ん、ヒック、わ〜〜〜〜ん」


「よしよし、痛くない、痛くない」と母親


俺は、しばらくすると泣き止んだが、母親に抱っこされた位置から、テーブルの上が見えてしまった。


テーブルの上に置いてあるキツネが、どうしても欲しい。


キツネが見えたことで、俺は何も考えられなくなり、母親に回していた手を離して、手のひらをテーブルの方に突き出す。


心で『キツネが欲しい、キツネ、こっちに来い』と必死に思った。


そうすると、キツネの木彫りがフワリと浮かび、こちらにゆっくりと近づいてくる。


母親は抱っこしているのに俺が後ろに手を伸ばすものですから、後ろを振り返る。


そうすると浮かんでいるキツネの木彫りが目に入る。


「えっ?」


木彫りのキツネはフワフワ、揺れながら、こちらに近づいてくる。


徐々に近づいてくる木彫りのクマは、ほんとうにゆっくり、ゆっくりフワフワと近づいて、目で追っていると俺の手にすっぽりと収まりました。


「ええ〜〜〜〜〜〜~~~~~~~~っ」と叫んだ母親。


あまりの大声に俺の体がビクッと震える。


母親が俺を少し離して、見つめますが、俺は、キツネが手に入ったことが嬉しいかったので母親から離れようとしています。


「えっ、なにが起きたの?」と離れた俺をじ〜っと見ている。


「????」母親の頭の中はパニック状態。


「えっ? もしかして、これが魔法?」


「えっ? うちの子が魔法を使ったの?」


俺と木彫りのキツネを交互に見ていますが、いまだに頭の中がパニック状態。


「えっ、今、何が起こったの?」


「えっ、なに? 何が起きたの?」


「もしかして、本当に魔法を使ったんだったら‥‥‥?」


「‥‥‥大変なことだわ?」


「そうだ、主人を呼んでこなきゃ」と言って、扉を勢いよく扉を開け放ち、外に出ていきました。


遠くで母親が父親を呼ぶ声が聞こえる。


「あなた〜、どこにいるの〜」と何回も大声で叫んでいる。


*******


しばらくして、母親と父親の2人が家に慌ただしく戻ってきた。


父親「本当なのかい?」


「ええ、私、この目で見たもの」と母親


「なんだか、信じられないな」


「私が言うこと疑うの?」


「いいや、そうじゃないけど」とタジタジしている。


「本当に、本当よ、キツネが飛んでいるところ見たんだから」


「………そんなに君が言うんだから、本当なんだね」


「ええ、さっきから言ってるじゃないの」


「‥‥‥俺も見たかったな」


「アルにもう一度、やらせればいいのよ」


「やるかな?」


「やらせるのよ」と強引な母親。


「どうやるんだい?」


「アル、キツネを貸して」と俺が遊んでいたキツネを取り上げた。


俺は、突然のことだったので、状況がよく掴めない。


目の前にあったキツネを母親が取り上げた‥‥‥


あれっ、どこにいった?


‥‥‥まぁ、いいや、と違うおもちゃで遊び始める。


俺から取り上げたキツネのおもちゃを母親はテーブルの上に置いた。


「アル、ここよ」と母親がキツネのおもちゃを指差す。


しかし、俺は、もうキツネには興味がない。


父親までが「ほら、アル、ここにキツネがあるぞ」と言っている。


俺はテーブルの上のキツネを見ることなく、他のおもちゃで遊んでいる。


「ほら、アル」と母親


「アル、キツネを飛ばしてごらん」と父親


母親が「ほら、アル、こっち見て」と俺のところまできて、強引に顔を持って振り向かせる。


でも、俺は、それが気に入らない‥‥‥


母親が持った顔を、振り解く。


「やっ」と俺が言うと余計に2人の方に顔を向けることはない。


「あっ、思い出した」


「えっ、何を?」と父親


「そういえば、あなたのお父さんは魔法使いだって言っていたわよね」


「ああ、そういえば、そうだった」


「あなたのお父さん、結構、有名な魔法使い?」


「ああ、そうだよ、俺も小さい時にしか会っていないんだが、家には数回しか帰ってこなかったな」


「えっ、どうして?」


「いや、それがさ、俺のオヤジは、国の魔法師部隊に入っていて、結構、強い魔法を使うことができたんだそうな」


「うん、うん、それで?」


「それでな、オヤジは金だけ毎月、送っていたんだけど、前に戦争があっただろう?」


「ええ、覚えているわ」


「あの戦争で死んだんだ」


「そうだったの」


「あの戦争は今から15年くらい前のことだろう?」


「ええ、それくらいかしら」


「あの隣国が攻め込んできた戦争で、活躍したけど、戦いで死んだって言う手紙が国から戦争が終わったあと送られてきたんだ。立派な戦いだって言うんで、2階級特進までしたんだよ」


「そうなの?」


「でもな、戦争が終わって再調査することになったら、今度は活躍していなくて、逃げたって言うんだ」


「えーっ」


「まぁ、結局は何も情報がなくて、国から金をもらうようなことはなかったんだ」


「残念ね」


「そうなんだよ、本当なら国の英雄とかでもおかしくないのに」


「でも、村のみんなに言う必要があるわね」


「えっ」


「うちのアルが魔法使いだって」


「そうだな、俺の家族から偉大な魔法使いがでたんだから」


「ええ、そうよ、私の息子………アルは、偉大な魔法使いですって、村のみんなに言うわ」


「ああ、俺も村中に言いふらすぞ、俺の息子は偉大な魔法使いだって」


「あら、あなた、私の息子よ」


「えっ、俺の息子だぞ、いや、どちらでもいいや、じゃ、俺の親父と同じ道を歩むのかぁ』


「そうね、お義父さんは王宮にいたから、私、あったことがないから、知らないけど、魔法がすごかったって、あなた、さっきも言っていたわよね」


「うん、そうなんだ、俺のオヤジは、ほとんど、家に帰ってくることができないほど、多忙みたいだったよ」


「でもアルが有名な魔法師になってくれれば、私たち裕福になれるかもね」


「そうだな。でもアルが使ったっていう魔法をもう一度、俺に説明してくれないか?」


「うん、わかったわ」






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お御読みくださり、ありがとうございます。

1話目の前半を書き換えました。




『ミステリアス舞』っていうタイトルで高校生が主人公で現代もののSFファンタジーです。


よろしくお願いします。


お読みくださりありがとうございます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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本当に多くの方の支援には心より感謝しております。

そして、何よりも小説を書くための励みになっています。


誤字脱字がありましたらお知らせください、すぐに訂正を行っています。


また意味不明な文章があることもありますが、なにぶん素人が書いている文章です。お知らせくだされば、数日で訂正しています。


この物語は異世界の物語です、現実世界とは違いますので、その点はご容赦ください。

あくまでもファンタジー小説です。

前世の悪い記憶を持つ小心者の主人公が成長していく物語です。



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