第10話 渡れないハシ

ある日ある時ある場所でトンチ小僧の話


将軍様より相談があると呼び出された小僧。

呼び出された場所に行くためには、ハシを渡らなければならない。しかし……

『このハシ渡るべからず』

箸の側の看板にそう書かれている。

そう……巨大な【箸】がかけられているのだった。

普通の橋なら【真ん中】通ってきましたよ!何て言い訳も出来るのだが、そもそも真ん中等ない……

焦る小僧。挫けない小僧。頑張る小僧。

小僧は自慢の怪力で箸を持ち上げ、棒高跳びの様に向こう岸へと渡り、箸をそっと元へ戻すのであった。

「箸を渡れないなら【箸で】渡ればいいんだ!」


こうして小僧は無事に将軍様の元へ向かうのでした。


解説

有名なトンチ小僧の話が元です。

そもそも渡らせない前提で、真面目にやったらこうなりました。

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