第3話 こぶとりじいさん

ある日ある時ある場所で二人のじいさんの話


ある村に勤勉で真面目なじいさんがおりました。

じいさんは働きすぎたのか歳には勝てず、山の中でつい寝てしまいました。何やらまわりが騒がしく起きたじいさんがめにしたのは……

鬼たちによるボディービルの大会でした。


次々とポージングを決めていく鬼たち。

真剣で熱い眼差しを送りつつ大声で

「キレてる キレてる!」

といった声も聞こえてきます。

真面目なじいさん次第に熱に飲み込まれ自身も応援をしていました。

「ナイスバルク!」

するとじいさんを見つけた鬼が言いました。

「わかってるじゃないかじいさん だがなぁ歳とはいえその腹のたるみは見てられんな」

「こ……これは……」

「よし また応援に来い それまで腹のぜい肉は預かっといてやる」


翌朝引き締まったボディーのじいさんを見て、不真面目で怠け者じいさんが驚きました。

「どうしたんじゃそのボディーは?」

カクカクシカジカ裏山で

何とウラヤマしい……

不真面目じいさんは、真面目じいさんに今晩の応援を交代してもらうことにしました。


鬼たちのボディービル大会が始まり

「キレてる キレてる!」

応援が始まったのですが、怠け者じいさんは不勉強で、言葉の意味を誤解していました。

鬼がキレてる……まずい……逃げよう

その時でした

「じいさん 今日はどうした?応援がないじゃないか」

「そ……それは……」

「しかも一晩でまたそんなにぜい肉を増やして! もういい二度と来るなぜい肉も返してやる!」


こうして命からがら逃げてきた怠け者じいさん

【小太り】じいさんとなったそうな


おしまい


解説

元は有名なコブ取りじいさん

ほぼ出オチというか、わかりやすいネタですがボディービル知らないとわからない点もあるかと思います。

子どもたちはとあるアニメを見ており、このネタが通じるのでした。

お願いマッソ〜とか歌っちゃいます。

ええ好きなんです。【ダンベル何キロ持てる】

興味があれば【お願いマッスル】も聴いてみてね。

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