第554話 みんなで仲良く!例のアレ

あれから

「いりゅしゃま、じーにしゃま、しあしゃま、まちゃね~」バイバイ

〖〖〖ああっ、サーヤ~っもう少し⋯〗〗〗

ブチっ

と、お別れしてから


かぽーん


「ふい~ぃ」ぱしゃん

ぴゅいきゅい『『ふい~ぃ』』ぱちゃん

『気持ちいいね~』ぽちゃん

ぴゅいきゅい『『うん。きもちいいね~』』ぽちゃぽちゃ

『『『おんせん』』』ぱしゃ


「しゃいこ~」


『『『『『ふい~ぃ』』』』』かぽ~ん


温泉は最高です。

あっ、ぽぽちゃんたちもサーヤと一緒でぽんぽんから浮かんじゃうから、女将さんたちに抱っこされてます。

『私らは男がいたって気にしないんだけどね』

『湯着来てるしね。でも、結葉様とリノ様はね~』


『殿方と一緒なんてやっぱり無理ですわ!』

『ご主人、恥ずかしがる歳でもないにゃ』

『うわーんっ』


『はぁはぁ、かわいいサーヤちゃんたちとお風呂』はあはあ

『もう、やぁねぇ。その変態治さないと一緒になんか入れないわよぉ』ぐるぐるぐる

『むぐぐぐ』


『てな感じで、ニャーニャと結葉様も不参加だよ』


それは色んな意味で

「じゃんねん」

『残念だね~』

ぴゅいきゅい『『でもやっぱち』』

「きもちーにぇ~」

『『『気持ちいいんだな~』』』


「『『『『『『ふい~ぃ』』』』』』」ちゃぽーん


〖ぶはっあははははっ〗ばしゃばしゃっ

「ふお?ふおおおっ?」ばしゃばしゃ

揺れる揺れる~溺れちゃう~ぅ


〖おっと、すまんすまん、くくくっ〗ぱしゃぱしゃ

「うぷうぷっ」ぱしゃぱしゃ

お湯が~顔にかかる~ぅ


〖くくっ、お前たちがあんまり気持ちよさそうに湯に浸かってるからな〗


「うにゅ?」

それが何でおかしいの?


〖ふっ、気づいてないのか?お前たちみんな同じ顔してんぞ。しかも、なんか年寄りっぽいんだよ。くくくっ〗ぱしゃ

「うぷぷ」ぱしゃ

だからね?ヴァル様が笑うとサーヤ溺れちゃうよ?


そうなのです。新しいみんなと、もっと仲良くなろう!ということで、温泉につかりに来ました。

もちろん、みんな絹さんたちが作ってくれた湯着を着てるよ。サーヤたちはね、今日は小鬼ちゃん達とお揃いの

「おに~にょぱんちゅは♪いいぱん⋯」

しゅんっ

『あらあらまあまあ?サーヤ?』にこにこごごごご

「ご、ごめしゃい」ぺこ

ぱんちゅ、歌っちゃ、めっ!でした⋯

『そうよ、あんまりパツンパンツ言わないのよ』

しゅんっ


でも、サーヤ達の湯着は黄色いタオル地に、黒で雷さんみたいなシマシマが入ってます。雷様スタイルです。ありゃ?おばあちゃん、湧いて消えちゃった?


〖ワハハハっ怒られちまったかサーヤ。気持ちよさそうに歌ってたのにな〗ばしゃ

「みゃっ」ぱしゃ

だからね、サーヤ溺れちゃうよ?サーヤはヴァル様のお膝の上なんだからね?寄りかかった背中は何だか温泉より熱い気がします。それにいつもは結葉様やジーニ様たちのお山に包まれているから、何だかとってもカチカチな感じです。


「しゅこち、いやちがちゃりにゃい」うにゅにゅ

〖ん?俺は癒されてるぞ?〗

そうですか?なら良かったです。


『ふう~でも、ほんとに気持ちいいな』ちゃぽん

「でちょ?がおうしゃま」

『ああ。それに、大勢で入るってのは楽しいしな』すぃ~

「あい!」


楽しいよね?

ちゃんと牙王様も入ってるよ。

しかもね?


『『『ほあ~あああ』』』

『『ゆらゆら~』』

みゃあ『ゆらゆらにゃ~』

『気持ちいいのだ~』

『『『⋯は、はぃ~』』』

きゅるるん『『『きもちよくて~』』』

きゅるるん『『『『ねちゃいそ~』』』』


『そうかそうか。そりゃ良かったな。でも寝るなよ。くく』すぃ~


『『『『『ごくらくごくらく~ぅ』』』』』ふい~い


〖ワハハハっやっぱり年寄りみたいじゃないか〗ばしゃばしゃ

「うぷぷっ」ばしゃばしゃ

だから、溺れちゃうよ?ちびちびっ子たちはあんなに気持ち良さそうなのに~


湯船だと深すぎるフルーやフライたち、それから小鬼ちゃん達も、親方たちが作ってくれたタライに温泉を入れて浸かってます。

そのタライを牙王様がしっぽでゆ~っくり、揺らしてるのです。水面をタライがすぃ~っと。

頭には濡らした手ぬぐい乗っけて、たらいの縁に寄りかかって、ゆらゆら~。目までつむっちゃって、超リラックスです。いいな~


『だが、よくバートがサーヤを鍛治神に渡したな?』

『そうですね。いつもでしたら絶対に渡さないと思うのですが』

アルコン様とギン様の疑問に答えたのは⋯


『ほぉ~流石の主もあれに負けたようだぞ』バサッ


『『あれ?』』

バートさんの相棒、梟の白夜様が翼の先で示した先には⋯


『凛さん、勘弁してくれよ』ぐぐっ

『おや、ギブアップですか?ゲン』ふふ

『いや、バートさん、何でノリノリなんだよ』ぐぐぐっ


『あらあらまあまあ、細マッチョ同士の筋肉対決⋯眼福だわ~うふふ』ぺたぺた


『凛さん⋯』

『ふむ。まさか、先程のセリフが実践されるとは⋯』

おばあちゃん、温泉でバートさんの筋肉を見るどころか⋯


〖おいおい。クマの姿じゃなかったら大問題だよな〗

「しょ、しょだにぇ」

おばあちゃん、ぺたぺた腕とか胸とか背中とか、筋肉さわりまくってます。さすがに太ももは止められてました。

しかも⋯

『温泉の中にわざわざあんなもん作って何させてんだよ』

「ご、ごめしゃい⋯」

おばあちゃん、温泉に腕相撲の台を作ってバートさんとおいちゃんに腕相撲をさせてるのです。


『あらあらまあまあ、盛り上がる筋肉、浮き上がる血管⋯美しいわね~』うっとりぺたぺた


「おばあちゃん⋯」

『すげぇなぁ~』

『本当に。あの主を手玉に取るとは⋯』

〖流石、凛だな。しかし俺だって筋肉っつうなら負けないんだがな。ん?そういや、馬⋯天翔は?〗

「う?」

てんちゃんはね?

「あしょこ」

指さして教えてあげます

『『ん?』』

〖ああん?〗


てんちゃんは、親方達に

『ああ、そこ気持ちいいですね~あ、もう少し強めで』

『『『はい』』』ゴシゴシ

『鬣と尾は、シャンプーとトリートメントとかいうのをお願いしますね』

『『『はい』』』


「にぇ?」

洗い場で親方たちに洗ってもらってるのです。

〖何やってんだか⋯〗

『親方たち、すまんな』

『ほっほ~。それで、あの駄馬の飼い主はどこに?』

エル様?エル様はね?


「あちょこ」

〖ん?何やってんだ?〗

『ほぉ?解析魔法で何か調べておるのか?』

『この温泉、前からあるんだろ?なんで今更?』


それがね~

『何だか、温泉の効き目が上がってるんだって~』

ぴゅいきゅい『『まわりのはっぱもね?』』

『今まで無かったらしいんだな』

『新しい薬草かもしれないらしいんだな』

『それをしらべるっていってただよ』


〖ふむ。やはり、サーヤの恩恵?それとも、我々の影響か⋯治癒力がまた〗ブツブツ

ね?何かブツブツ言いながら調べてるんだよ。


〖風呂ぐらいゆっくり浸かるべきだと思うんだがな〗はあ⋯

「どーかんでしゅ」

温泉は癒される場所なのに⋯

『おい、あの腕相撲ってやつ、いつ終わるんだ?』

『ほ~力が拮抗してるようだの。勝負が長引いておるようだ。だが⋯』


『わあ、おいちゃんたち、お顔真っ赤~』

ぴゅいきゅい『『たこさんだ!』』


〖真っ赤?ありゃあ、のぼせてんじゃねえか?〗

「ふにゅ?」

のぼせて?


『ふーふー、バートさん、そろそろ観念しないか』ぐぐぐ

『はーはー、ゲンこそ、そろそろ観念したらどうです?』ぐぐぐ

『やなこった⋯』ぐら~

『私もですよ⋯』ぐら~

バッシャーンっ!


しーん⋯


『あ、あらあらまあまあ?』


ぶくぶくぶくぶく⋯


「ふ、ふおおお?おいちゃーんっ」ぱちゃぱちゃ

『バートさーんっ』ばしゃ

大変だ~沈んでるーっ


〖何やってんだ?あいつらバカなのか?牙王、サーヤ頼むな〗はあっ

『おう』

ヴァル様がサーヤを牙王様の頭の上に乗っけて


ざばあっ


「ほああ」

『やっぱり力持ち~』

ぴゅいきゅい『『すご~い』』

両脇においちゃんとバートさんを軽々持って


〖医神、診てやってくれや〗

どさっ

エル様の近くに寝かせました。


〖はあっ師匠、バートまで?何をされてるのですか⋯仕方ありませんね。何とかにつける薬は無いと言いますからね。とりあえず冷やしておきましょうか⋯〗ひゅお~


「ふおおお~」

『雪~?』

ぴゅいきゅい『『ゆきのおふとんだね~』』


おいちゃんと、バートさん、目と鼻と口だけ残してこんもり真っ白⋯


〖サーヤたちは温泉で過度な運動などはしてはいけませんよ?こうなりますからね?〗ひゅお~


「あ、あい!」

『わ、分かったよ~』

ぴゅいきゅい『『いいこちてる!』』

『『『『『うんうん』』』』』

みんなでしっかりお返事しておきます!


〖いいお返事ですね。さあ、凛はこちらで少々お話しましょうか〗にこ

『あ、あらあらまあまあ?遠慮しておきますわ』

〖遠慮なさらず〗にっこり

『あ~れ~』ずるずる

あ~おばあちゃんがさらわれた~

〖ありゃ、説教だな〗

やっぱり?


『あ、牙王様、サーヤ冷えちゃうんで受け取りますね』

『さあ、皆さんも一度お水飲んで、もう一度つかり直しましょうね』

「あ~い」

『『『『『は~い』』』』』

水分補給も大事だよね。


『クゥ、春陽、いたんだな』

『いたんです。皆さんの印象が強すぎて』ふ~

『見えなかっただけです』は~

『そ、そうか、悪かっな』

牙王様、クゥと春陽くんはサーヤたちの、

「おめちゅ、おめめちゅ?」ありゃ?

『お目付け役か?』

「しょう」

それだからね。いつもいてくれるんだよ。フゥと山桜桃ちゃんは、今回は女の子だからね。いないけど。

『そうか』

そうなんだよ。


『『ふ、ふえっくしょんっ』』

『主、主のそんな情けない姿は初めて見たぞ』はああっ


みんな色んな初体験だね!

〖何か違う気がするな〗

そう?


☆。.:*・゜☆。.:*・゜


お読みいただきありがとうございます。

最近、新作効果か、こちらを読んでくださる方が増えたみたいで嬉しいです。ありがとうございます。

フォローや、感想、応援、星もありがとうございます。

凛さんの『転生したおばあちゃん~』と、『小さな小さな花うさぎ~』もよろしくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る