ある日の、お正月といえば?日記 番外編

本日1話目です。よろしくお願いします。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


おなかいっぱいです。お茶が美味しいです。ずずず。


『そう言えば、サーヤ。水出しのお茶は飲んでないの?』

「あっしょういえば」

忘れてました!


『あらあらまあまあ。まだなのね。あとでティーバッグ代わりに布で袋作ればいいかしらね。あとは、ポットだけど、ドワーフさんが作れるかしら?ガラス瓶とか』

「がらしゅ、ざいりょう、ちゅちから、わけちゃ」

『まあ、すごいわね~。じゃあ、炉があれば色々出来そうね』なでなで

「えへ~」

ほめられちゃ♪


きゅるる『新年早々、そんな話はダメ。特に今日は、まだ、メインがこれから。邪魔はさせない』

キラリっと、目を光らせる絹さん。


「う?」

メイン?何?

『あらあらまあまあ。そうね。絹さんたち、頑張ってたものね』

きゅるる『そう。サーヤ、着替える。みんな驚く』

きゅるるん『『『『そう!』』』』

きゅるるん『『『『おどろいて!』』』』


お、おどろいて?


『力作だからね』

『いやぁ、大変だったけど』

『楽しかったね。まだまだだけどね』

おかみさんたち?


きゅるる『それじゃ、行こう』

ひょい

きゅるるん『『『わ~い!』』』

きゅるるん『『『『いこう!』』』』

『『『楽しみだね~』』』

ひょい

『あらあらまあまあ♪みんなやる気ね♪』

な、なんだろね?

今度はサーヤが絹さんに、おばあちゃんはおかみさんに抱っこされて連行です。歩いてるのに超早歩きです!すごい~


『さあさあ、サーヤ♪可愛くしてもらいましょ♪』

「ふぇ?」

な、なんか?

きゅるる『うふふ。さあ、おばあちゃん。出番』

「ふぁ?」

みんな?こわこわ?


『あらあらまあまあ。では、はい!脱がして~』

『『『がってん』』』

しゅぽーんっ

「うきゃーっ」

こわいよ~っ


『えりは抜きすぎちゃダメよ。だらしなく見えちゃう』

きゅるる『ふむふむ』

『裾は子供だから、もう少し上げても大丈夫。あとで遊ぶんでしょ?』

『なるほど』

『かといって合わせをちゃんとしないと、足が丸見えになっちゃうし、きつく合わせすぎても動けなくなっちゃうわ』

『難しいね』

『奥が深いね』

きゅるるん『『『おばあちゃん』』』

きゅるるん『『『『こしひも、これ?』』』』

『そうよ~絹さんに渡してね』

きゅるるん『『『は~い』』』

きゅるるん『『『『おかあさ~ん』』』』

きゅるる『ありがとう。ふんっ』

「くえっ」

くるち~

『絹さん、さすがに締めすぎよ。サーヤも少しはガマン』

「あ、あい」

うううっ大変だよ~


『あらあらまあまあ。可愛くできたわね』

きゅるる『うん。かわいい。来年は是非、柄にチャレンジ。絞りも素敵』

きゅるるん『『『てつだう~』』』

きゅるるん『『『『やる~』』』』

『うんうん』

『織物と、染め物』

『いろいろやりたいね』


ほ、ほどほどにおねがいします。


『ほら、サーヤお披露目に行きましょう』

きゅるる『みんな、びっくりする』

「あ、あい」

だ、大丈夫かな?


ジーニ様たちの所へ行くと⋯


〖きゃーっかわいい!これは何?これは何?〗

〖ううう。かわいいよ。サーヤ~〗

ジーニ様が飛び跳ね、イリュ様は泣いてます。

そ、そんな?


『あらあらまあまあ!想像以上の反応ね~。これは、お着物よ』

きゅるる『かわいいでしょ?』

『『『力作だよ!』』』

きゅるるん『『『おどろいて♪』』』

きゅるるん『『『『おどろいて♪』』』』


そうなのです。今サーヤは赤いお着物着ています。羽織付きです。ちゃんと、足袋と赤い鼻緒の草履も履いてます。帯は黄色です。めっちゃおめでたい感じです。

頭には赤いちょうちょみたいなおリボンもついてます。おかみさんが髪の毛結ってくれました。サーヤはおかっぱなので、ハーフサイドアップって髪型です。編み込みも入れてもらって、

『あらあらまあまあ、何とか上がったわね』

って、おばあちゃんが言ってました。


『あらぁジーニ様じゃないけど、これは、全角度見なきゃね~。かわいいわぁ』

『見たことがないお洋服ですわね。綺麗ですわ』

『サーヤちゃん、くるっとまわってみてにゃ』


「あい」

くる~り


〖まあ、それはなんですか?〗

羽織をおかみさんがめくったので帯が見えたみたいです。

〖幅の広い布を結んでるみたいですね〗

『ええ。結び方も可愛らしいですね』

神様たちも食いついてますね


『これは、帯っていうのよ。色んな結び方ができるのよ。今回はね、おりぼんみたいな結び方にしたのよ』

みんなが、へ~って言ってます。



『サーヤ~、かわいいねぇ』

ぴゅいきゅい『『かわいい~』』

『でも、遊べない?』

『おいちゃん、お外で支度してるよ?』

『『『うごきにくそ~』』』

「うにゅー」

たしかに~


『大丈夫よ。裾はめくれるからね。あとでたくしあげましょう』


みゃ『そうなのにゃ?』

『じゃあ、行くのだ~』

「あい」

みんなで今度はお外へ!


『おとうさ~ん』

ぴゅいきゅい『『おとうしゃ~ん』』

『『おいちゃ~ん』』

『『『じぃじ、亀じい~』』』

みゃ『おやかた~』

みんなが呼ぶと、みんながこっち見て、一瞬ポカンとしてから、


『お~可愛くしてもらったな。サーヤ』

「あい」

『袖が面白い形なのだな』

『サーヤ、手を広げて見せてくれるか?』

「いーよー」

袖を掴んでくるりと回ります。

『うんうん。かわいいのぉ』

『いいもの見せてもらったの』

「えへ~♪」

いっぱい褒められた~♪


『なるほどな。かみさんたちが張り切ってたわけだな』

『これのためだったんだな』

『これは、納得だな』

親方たちも、うんうんってしてます。それを見ておかみさんたちが

『そうだろそうだろ』

『わかったようだね』

『ふふふふふ』

胸張って、すっごく自慢げにしてます。

たしかに、すごいよね!


さあ、お着物のお披露目も終わったから、遊ぶぞー!

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