ある日の体育の日日記 番外編

ちゃちゃちゃん♪ちゃちゃちゃん♪ちゃちゃちゃちゃちゃん♪


『位置について~用意、どん!』


わああああっ


突然ですが、おいちゃんの掛け声で始まりました、運動会と言えば


〖サーヤ~がんばって~!〗

『ぽぽ、つくし、なずなもしっかり~!』

どんどんどん!ぱふぱふ!


まずは定番、かけっこです!

なんでこんなことになったかと言うと


『う~ん、いい天気だな~。運動会日和だな!』

「うにゅ?うんどーかい?」

『そっか。サーヤはやったことなかったな。赤組と白組に別れてな?かけっこしたり、玉入れしたり、まあ、とにかく色んな競技をして、勝ち負けを競うんだよ。まあ、踊りを披露したりもするかな』

「お~、ちゃのちしょ~」

『そうだな。俺は楽しかったぞ。そうじゃない奴もいるけどな』

「お~」


〖じゃあやりましょう!〗

『そうねぇ、楽しそうよねぇ』

きゅるる『どんな服必要?急いでつくる』

『俺たちも協力するぞ』

『なんか必要なもんあったら作ってやる』

『何でも来いだぞ!』

『『『そうだよ』』』


『うおっ!?』

「いちゅにょまに?」


『うふふ。だって、面白そうな予感がしたからぁ、みんな呼んじゃったわぁ』

結葉様の勘、恐るべし!


そんなこんなで、運動会。ただし、ここは聖域何でもあり!何が起こるやら⋯


まずは最初の種目、かけっこ第一組は


『サーヤとつくし、赤組な』

「あい!」

『がんばるんだな』


『ぽぽとなずな、白組な』

『つくしと別れちゃったんだな』

『まけないだ!』


『そうだな。兄弟対決になったな。みんな頑張れよ!』

「あい!」

『『『はい!なんだな』』』


サーヤはおいちゃんに真っ赤なハチマキをきゅっと、しめてもらってやる気満々!

白い半袖の体操着に、サーヤと書いたゼッケンがぬいつけられている。パンツは、短パンではなく、あえての紺色のかぼちゃパンツ!おしりぷりぷり!

ぽぽちゃん兄弟も同じ体操着に、やっぱり、赤と白のハチマキ、ぜっけんには、『たんぽぽ』『つくし』『なずな』と書いてある。もちろん、おしりはぷりぷり!


そして、なぜ、この組み合わせからなのかは、言わずもがな⋯


『位置について~用意、どん!』


ぽてぽてぽてっ

とてとてとてっ


〖いや~ん♪かわいい~♪〗

『すっごくぽてぽてしてるわねぇ』

『ぐふっ』

『にゃふっ』

〖アイナ、ニャーニャ、サーヤたちの勇姿を見そこねますよ〗

〖ふむ。まるで、おしりが走ってるみたいですね〗

きゅるる『狙い通り』

きゅるるん『『『ねらい!』』』

きゅるるん『『『『どおり!』』』』

〖うんうん。絹さんに子グモちゃんたち、いい仕事してくれたよ。ね?バート〗

『その通りですね。大変可愛らしいです』

やっぱり、しっかり見に来てるイル様たち。


「よいちょよいちょ」ぽてぽて

『みんながんばるだよ』とてとて

『『がんばるんだな』』とてとて

「あい。よいちょよいちょ」とてとて

一生懸命走るおしりぷりぷりの四人、ただいま横一線。


『がんばれ~』

『もうすぐだぞ~』

『『がんばって下さ~い』』

ゴールでは、ゴールテープを張って待つ、山桜桃と春陽、その上では走り終わったサーヤたちを着順の旗に誘導するためにフゥとクゥが応援しながら待っている。

『がんばれ~』

ぴゅいきゅい『『ふれーふれー』』

『『サーヤ~』』

『ぽぽちゃ~ん』

『つくしちゃ~ん』

『なずなちゃ~ん』

『がんばるにゃ!』

順番を待つちびっこたちも、がんばって応援!


だがしかし、ここは白組応援席

『⋯このままだと、勝負がつかない』

大ちゃんが不穏な一言

『そうだな。でも、それもいいんじゃないか?』

『⋯分かってないなぁ、華火は。勝負なんだから、白黒つけないと』

大ちゃん、負けず嫌い?

『じゃあ、どうするんだ?』

『⋯ん~、こうしよう。えいっ』


もこ

「うにゅ?」

『なんだ?』

もこもこもこ

「うにゃ~あ?」

『うわ~なんなんだな?』


赤組のサーヤとつくしちゃんのコースだけ土が盛り上がって小さい山が!


『あ?』

〖え?〗

これにはおいちゃんも、ジーニ様もびっくり!


だがしかし、ここで反応したのが赤組応援席。

『ああっ大地ね!』

いち早く犯人に気づいたらんちゃん。

『ふむ。あちらがああ来るなら。晴嵐』

『分かってるわ。えいっ』


ふわり

「ふわわわっ」

『ななななっ?』


『え?サーヤが浮いたぞ?』

〖つくしも小山をひとっ飛び?〗


サーヤとつくしちゃんを、らんちゃんが風の力で浮かせて小山をひとっ飛び!

ぽぽちゃんと、なずなちゃんは一生懸命走り続ける!

とてとてっ


「う、うにゅ?」

『な、なんだか分かんないだども、サーヤちゃん、走るだ!』

「あ、あい!」

ぽてぽて

とてとて


妨害にあいつつ、健気に走るサーヤとつくしちゃん!


『⋯む。なら、こうだ』

『おいおい』


かくん

「ふおお?」

『落ちるんだな?』


今度は落とし穴!


『させないわよ!』

『やりすぎですね、大地』


ふわり

「ふおお?」

『またなんだな?』

ぽぽちゃんたちの隣に着地!らんちゃんナイス!

『さーやちゃん、がんばるんだな!』

「あい!がんばりょー」

ぽてぽて

とてとて


『⋯むむ?じゃあ』

『そこまでじゃよ。大地』

『そうじゃのぉ。一生懸命走っとるサーヤとつくしを邪魔してはいかんのぉ』


『⋯あ』

『バカだな。大地⋯』


『華火、他人事ではないの』

『そうだのぉ?知っていたなら止めないとのぉ』


『⋯ふ』

『覚えてろよ。大地』


大ちゃん、はーちゃん、お説教決定!


そして、


『『ゴール!』』

ぱんぱんぱんっ


「ふわ~ああ」

『疲れたんだな』

「あい~」

『サーヤちゃん、つくし大丈夫だか?』

『みんながんばったんだな』


「ぽぽちゃん、なずなちゃん」

『そう言えば、おいらたち何位なんだな?』


『皆さん同着でしたよ』

『はい。仲良く同時でした』

『だから、みんな』

『一位の旗にご案内だな』

ゴール係のフゥたちが教えてくれました。


「ふお?」

『みんな一位だか?』

『そうみたいなんだな』

『がんばっただ』


「やっちゃ~♪」

『良かっただ』


四人で喜んでると


『サーヤ!つくし!』

おいちゃんたちも走って来ました。

〖あ~ん、大丈夫だった?〗むぎゅう

「くえっ」

『ふぎゃ』

久々のジーニ様のむぎゅう攻撃!しかも、つくしちゃんも!

『ああ、サーヤちゃん!』

『ちいにいちゃん!』


『だからぁ、ジーニ様ったら、だめでしょう』しゅぽんしゅぽんっ


「ふあっ」

『ふああ』

空気っ


〖よくがんばったね~サーヤ〗

「いりゅしゃま」

『あら、つくしも頑張ったわよねぇ』

『結葉様』

気がついたら、イル様と結葉様の優しい抱っこです。


〖安心してください。このあとは、こんなことないですからね〗

〖今、大地と華火は、お説教中ですからね〗

『私たちも加わって来ますので安心してくださいね』

〖『ふふふ』〗


「ふお?」

エル様とバートさん二人のお説教?


『それはちょっと同情するな』

おいちゃんに一票だよ。


『サーヤ~、がんばったね~』

ぴゅいきゅい『『つぎは~』』

『『ぼくたちだよ~』』

『『『みててね』』』

みゃあ『おうえんしてにゃ!』


「あい!」

みんながんばって!


このあとは、平和に楽しい?運動会になりましたとさ。


『やっぱり、正々堂々としないとな』

「あい」

豪華お弁当も美味しかったです。


『大地と華火はお弁当抜きよ』

『まあ当然ですね』


『⋯⋯』

『俺はとばっちりだ~』

あ~あ⋯


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。本日、スポーツの日ですね。でも、私の中では永遠に体育の日な気がする(笑)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る