第3章

08 三人目



 三人目の主人公。

 その少年は、呪われた洋館に迷い込む。


「おーい、ゴンタ。どこだよー」


 犬をおいかけて迷い込んだ少年。


 彼はしばらく、閉鎖空間の中にきてしまった事をしらず、飼い犬を探し回っていた。


 しかし彼は、洋館の奥で化け物に出会って、腰をぬかしてしまった。


「ばっ、化け物」


 他の犠牲者よりもいくつか歳の低い彼は、放心状態になるばかりで、逃げようとする事ができなかったのだ。


 しかし。


「ぐるるるっ」


 そこに彼の飼い犬が到着する。

 ゴンタがとびかかり、化け物を追い払った。


 少年は、事なきをえる。


 それから少年は、ゴンタとともに洋館を逃げ回る事になった。


 その途中で、二人の少女と出会って、ヌイグルミの事を聞く事に。


 呪いの洋館から解放されるためには、ヌイグルミを奪って壊さなければならない。


 幼い少年は、前向きに考えた。


 それは、年相応の人格ゆえに事態をうまくのみ込めていない証でもった。


「ここから出る方法が一つ分かったなら、それでもうけものだ」


 前向きになった少年は、楽観的に考える。

 化け物から、ヌイグルミを奪う方法を。


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