第34話 訓練初日、昼
テントによる野宿生活一日目が終了した。
野宿といっても事務所の敷地内での事なので、魔物に襲われる事もなく気楽なものである。
テントは二つしかなかったので男女に別れて眠る。
ちなみに、俺のテントは女性陣に取られてしまった。
まぁ、俺が惜しみなく魔道具制作の技術の粋を詰め込んだテントなので、テントと言いつつも中身は高給ホテルもかくやの内装である。部屋が四つ付いていて、トイレ・風呂完備の贅沢環境。そのため、女性陣に押収されてしまったのは当然の事だったのかもしれない。
狭く、男臭い普通のテントの中でウィルグレイの
さて、今日からバリバリ働きますかねー、と伸びをしながらの俺。
とりあえず、鼾がうるさいウィルグレイを蹴り起こすところから俺の新生活のスタートである。
★
午前中。アイドルとアイドル候補生には、それぞれにスコップを渡した。
そして、それで庭に穴を掘る作業を指示。
穴掘りは、主に足腰や腕の力を使うので全身運動となる。刑罰にもなるようなアレなので、全体的な筋力トレーニングには良い負荷を掛けてくれることだろう。
あと、金が掛からんので、所長も大喜びだ。
そして、アイドルたちが頑張って穴掘りをしている間に、俺たちは作戦会議である。
「悪いですけど、事務所を建て直すお金はありません」
アイリス女史は開口一番にそう言った。
うん。そこは期待していない。
というか、昨日の絡み酒で散々聞かされているウィルグレイもその辺は納得しているようだ。神妙な顔つきで頷いている。俺も無いものを出せと言う程鬼畜じゃない。その代わり、昨日考えていた案を提示する。
「俺としては、今ある事務所を完全に潰して、新しい事務所を作った方が早いと思うんだが? そもそも、あんな
いや、本当は直せますけどね。魔法で。
でも、もっと働きやすくて大きな事務所を作りたいので、その事は打ち明けません! すまんが、旧事務所よ、大人しく潰れてくれ!(鬼畜の所業)
「俺も潰す方が早ぇと思う。……冒険者時代の話だが、愛着ある古い装備が派手にぶっ壊れた時、直すのに新品を買う時よりも金が掛かった覚えがある。その時は使い慣れている物を使いてぇって事で泣く泣く直したが、今回の事務所にはそこまで愛着もねぇし、潰した方が安く済むってんならそっちの方が良いんじゃねぇか? それに、新しく建てる事が出来るなら色々と皆の希望を聞いて、理想の事務所を作った方が良いと思うぜ?」
「うーん。そうしたいのはやまやまですけど……。先立つ物が……」
アイリス女史は元S級アイドルなのに、思ったほど蓄えがないよな? 何でだ?
そもそも、隆盛産業の花形も務めていた女性が貧困に喘ぐのはおかしいので、尋ねてみると、「大体がトレーニング代に消えた」という返事が。
いや、そんなF○で財産溶かしたみたいに言われても困るんだが……。
「【千剣】はだてじゃないんですよ!」
要するに色んな分野に手を出していた分、他のアイドルたちよりも習い事に対するお金の消費が激しかったようだ。……何となく、前世でお金持ちの子供が沢山の習い事をしているイメージが思い浮かぶ。
うん、頑張れ。アイリス女史、その経験は無駄じゃないと思うぞ?
「まぁ、ハナから業者に頼めるとは思っていないさ。だから、俺がタダで作る」
「ディオスプロデューサーがですか……?」
アイリス女史が胡乱げな目で俺を見てくるが、ちょっと待って欲しい。
剣神という肩書きがあると剣しか能が無いように見られがちだが、あの
「普通に【大工】のスキルを修得しているから家ぐらい簡単に作れるぞ。あと、材料に関しては……北の森から直接持ってくれば金が掛からないだろ?」
「ディオスプロデューサー。北の森の資源を勝手に持ってくるのは犯罪です。あそこはティムロード領じゃなくて――」
言いかけたアイリス女史の動きが止まる。
うん。マグマレイド辺境伯の領地だね。
つまり、俺だね。
「俺が許可すれば問題ないだろ?」
「無茶苦茶ですね、この人……というか、北の剣神という身分を隠す気は無いんですか?」
「堂々としていた方が、案外気付かれ難いものだ」
はぁ、とアイリス女史とウィルグレイに同時にため息を吐かれる。
何故に?
「材料と建築士については分かったぜ。けど、北の森から材料を運んでくるのはどうすんだ? 俺が行って切って運んでくるか?」
ウィルグレイが言うが、その必要はない。
「それは、アイドルたちの特訓に使おう」
「は?」
「木を切るのも、運ぶのもきちんとした筋力トレーニングになる。そんなトレーニングをアイドルから奪ってしまっては駄目だろ」
「言われてみれば、確かに良いトレーニングになるかもしれねぇな……」
ウィルグレイが素直に納得する。素振りをするよりも魔物をぶっ叩いていた方が腕が上がるという通説を信じ込んでいる冒険者は多い。どうやら、ウィルグレイもその一人のようだ。
それは、魔物を倒して経験値を得ているからであって、別に素振り自体に意味が無いわけではないのだが……ウィルグレイとしては、木をぶっ叩いている方が効果的なトレーニングに思えるのだろう。
まぁ、都合が良いのと、普通に筋力トレーニングとしては優秀なので、あえて混ぜっ返したりはしないが。
その後、幾つかアイドルたちの育成方針に関して意見交換を行う。
そして、ある程度話がまとまったところで、ようやく俺たちはアイリス事務所として改めて出発するのであった。
★
さて、話し合いの中でアイドルの育成担当について話があった。
基本的には、俺がノアちゃん、ムン女史、シャノンちゃんを担当し、ウィルグレイがニーナちゃんを担当する事になる。
サブのプロデューサーとして、アイリス女史もサポートに入るが、基本的には訓練の手伝いだったり、事務方の作業だったりを担当する事になるらしい。
……というか、事務方のプロデューサーが用意出来なかったので、仕方なくアイリス女史が請け負う形だ。
アイドルたちは、午前中と午後の早い時間に掛けては、俺が強く提唱した事もあり、体力と筋力を鍛える基礎トレーニングを行う。何事も最後に頼りになるのは、筋肉と体力なのだ。健全な肉体にこそ健全な精神が宿るとも言うしな。
この意見にウィルグレイは特に反対せず。
まぁ、見るからに脳筋のウィルグレイが反対するわけもない。むしろ、推奨といったところだ。アイリス女史はとりあえず、俺たちに任せてみるつもりらしい。結果が出なければ口を出すといったところか。
というわけで、アイドルたちにズダ袋を渡し、午前中に掘った土をその中に詰め込む作業を行わせる。
「何で、土を中に入れなきゃいけないんだぞ?」
「本当は、特訓君六号を全員に配りたかったのだが、数が無かったので仕方なくだ。土入りの袋を背負ってちょっと遠くまでランニングするぞ」
「何でランニングするんだぞ⁉」
「足腰の鍛錬になる。ムン女史も通常状態の自分が強くなれば、【竜化】した時には更に強くなれるはずだぞ? それを疎かにする事で、大トーナメントの優勝を逃したらどうするんだ?」
「ぬぐぐ! それならやってやるんだぞ!」
ムン女史が文句を言う一幕もあったが、後の面子は素直に袋の中に土を詰め込んでいる。むしろ、ノアちゃんが一番嬉々として詰め込んでいる。
「ムンムン先輩に勝つ為には、ムンムン先輩以上の特訓が必要です! だから、ムンムン先輩よりも沢山土を詰め込むですよ!」
「むっ! 後輩に負けるほど、ムンは弱くないんだぞ! なら、こっちはもっと入れてやるんだぞ!」
「おーい? 背負えなくなるほど入れるなよー?」
熱くなって競い合う二人は、袋がパンパンになるまで土を詰め込んでいる。
そんな二人とは違って、我関せずにマイペースに土を入れているのはシャノンちゃんだ。彼女は何回か背負っては増やし、背負っては増やしと調整している。自分が背負える限界の重さをきちんと量っているようだ。少しお節介かもとは思いつつも、俺はシャノンちゃんにアドバイスを送る。
「少し重いと感じるくらいが丁度良いぞ。それに体が慣れてきたら、次の日は少し重さを増やし……と時間を掛けて増やしていくんだ。いきなり極度に重い物を運ぼうとして、怪我でもしたら大変だからな」
まぁ、怪我は治せるけど。
けど、それは時間を巻き戻しているだけだからなぁ。
成長には繋がっていない。
そう、成長とは筋繊維の破壊と修復にこそあるのである!
「…………」
返事は無かったが、何となくだがシャノンちゃんの調整に迷いが無くなった気がする。シャノンちゃんは、あまり手の掛からない子なので楽だ。
一方のニーナちゃんは、ウィルグレイに土の量を減らされていた。
「いや、この量は運べないだろ? これから移動するんだぞ? ギリギリ動けるレベルの量の土を入れちゃ、移動で手間取るだろうが。これぐらいにしとけって」
ニーナちゃんは、じーっとウィルグレイを見ていたが、どうやら納得したようだ。コクンとひとつ頷く。
うん。ウィルグレイのその判断は正しい。
何せ、これから北の森に向かうからな。結構、距離があるから、ようやく動けるレベルで土を入れていると相当キツくなる。
だから、ノアちゃんとムン女史は地獄を見るんじゃないかな?
まぁ、その辺りの調整は個人の自由だから、頑張れとしか言い様がない。
頑張れ、二人共。途中で土を少し落としてもいいんだぞ?
★
袋に土を詰め終わった後は、北の森までの移動だ。
北の森に出るにはティムロードの町中を通って北門を潜るしかないのだが、パンパンに土の入った袋を担いだ集団が小走りで走っていくからか、色々と好奇の視線で見られる結果となってしまった。
まぁ、アイドルは見られてナンボの商売だ。こういう視線に晒される事も慣れなくてはいけないのだろう。
だが、そういった視線には慣れっこなのか、ムン女史は動じない。
いや、むしろS級アイドルとして声を掛けられる度に愛想を振り撒いている。
うん。額に汗びっしょりだけどな。
一方のノアちゃんも割と人気だ。
だが、ムン女史とは違って、人気なのは屋台を引いている商売人に多い。
一時期、朝っぱらの早い時間帯で走っていたからか、仕込みをしていた屋台のおっちゃんたちと顔見知りなのだろう。「頑張れよー」と言われ、「頑張るです!」と返す表情は苦しそうながらも実に清々しい。
むしろ、この状況に一番戸惑っていたのは、シャノンちゃんだろう。
伯爵家の箱入り娘であり、あまり人前に出る事も無かったシャノンちゃん。彼女は好奇の視線を向けられる事に慣れていないのか、どうにも落ち着かないように見える。
とはいえ、一見するとまるで表情が動いていないように見えるので、町の人々はシャノンちゃんが動揺しているとは思っていないようだ。割と名前が売れているのか、無遠慮に声を掛けられて、どうしたら良いのか分からずに戸惑っている姿が印象的である。
ちなみに、ニーナちゃんはこの集団から少し離れた後方をウィルグレイと一緒に走っている――というか、歩いている。
どうも、思った以上に体力が無かったようだ。
これが、アイドルとアイドル候補生との差であるのか。それなりの差が開いてしまった。
だが、それでも全然諦めていないとばかりに歩みを止めないのは、なかなか将来有望であると期待してしまうな。
★
町人の好奇の視線を耐えきったら、今度は北の森へ一直線だ。
グラス平原では魔物も出てくる可能性があるので、ニーナちゃんを待って全員一丸となって森へと向かう。ここでは小走りで走る事も無い。俺とウィルグレイが護衛役となって慎重に森へと向かう。時折、以前の戦いの結果らしき魔物の死骸が転がっていたりもするが、生きた魔物に襲われることもなく北の森の入り口付近に到着する。
そこで、俺はそれぞれのアイドルたちに斧を手渡す。両手で振れるような少し大きいタイプの斧だ。それで、北の森の太い木を伐採しようというわけである。
さぁ、それではやってみよう!
俺の合図にムン女史が斧を振り上げ、カァンと思い切り木に叩き付けるが、次の瞬間には手が痺れたのか思わず斧から手を離す。
「何だぞ、コレ⁉ クソ硬いんだぞ⁉」
そりゃ、そうだ。
ムン女史が事務所を破壊した机の元だからな。クソ硬いのは当然である。
「時間内に切り倒せるとは思ってない。少しずつで良いから切り込みを入れていくんだ」
「そう言われると、逆に切り倒したくなってくるんだぞ!」
挑戦する気になったのか、ムン女史が意地になって斧を振るい始める。
「ムンムン先輩には負けないです! ノアもやるですよー!」
「…………」
ノアちゃんも、シャノンちゃんも同様だ。
ニーナちゃんはどうやらウィルグレイに斧の振るい方を習ってから始めるようだ。賢いな。
しかし、木の切り方ひとつ見ても性格が良く出てくる。
ムン女史は力任せに、一撃、一撃、全霊を注ぎ込んで斧を振るっている。
「硬すぎて、指先の感覚が無くなってきたです!」
頼むから、斧をすっぽ抜けさせるとかは、やめてくれよ?
「うーん。年輪が詰まってる方が硬いって聞いたことあるです……。だから、日当たりがこっちで――ちょっと斧を打ち込んでみて様子を見てみるですよ……。うっ、足がガクガクで上手く振るえないです……」
ノアちゃんは日光の当たる位置や木の倒れる方向を見定めてから、一振り、一振り、木にどうやって食い込んでいるのかを確認しながら振っているようだ。研究熱心だが、体がついてこないのか、その振りは弱い。
「…………」
一方のシャノンちゃんはノアちゃんとは逆で、木の状態を確かめることはなく、自分が如何に斧を鋭く、早く振る事が出来るのかを追究しているように感じられる。ストイックというか、集中していると感じるな。まぁ、ムン女史やノアちゃんほど無茶もしていないので、それなりに余力があるとは感じる。
でも、うん。
一番効率良く斧を振っていそうなのが、ニーナちゃんだと言うね……。
ウィルグレイ、お前、【斧術】スキル持ってるだろ?
ニーナちゃんが一番非力だから、そこまで木に斧が入っていかないが、それなりに力があったらぶっちぎりで木を切り倒しちゃってるからな? 考えさせずに最適解だけを教えちゃ駄目だぞ。うん。
皆の疲労が溜まって来たところで御昼御飯に入る。
俺が森に入り、近くにいた魔物を仕留めて来て、そいつを解体してバーベキューの開始だ。
魔法鞄に入っていた野菜なども焼いたりして、なかなか豪勢な昼食である。
ちなみに、後で「何で呼んでくれなかったの!?」とアイリス女史にネチネチ言われるわけだが、北の森までそこそこ距離があるので、無茶言うなといった感じである。
しかし、一人で食べる分には十分な食料を魔法鞄の中に入れていたのだが、こうも大盤振る舞いばかりしていると、少々在庫量が心許なくなってきたな。
一度、北の森の中に切り拓いた俺の家庭菜園に戻って補充してこないといけないか……。
そんな事を考えながら、食事後のまったりタイムを過ごしてから作業再開。
少し休んだ事で疲労が一気に襲い掛かってきたのか、全員の動きが鈍い。
結局、初日は誰一人として木を切り倒す事が出来ずにタイムアップ。土の入った袋を再度背負ってティムロードの町に戻る。
ここまで来ると、流石に余裕が無くなってきたのか、ムン女史の目から精気が失せ、ノアちゃんも変な笑顔を貼りつけながらブツブツと呟き始める状態になってしまう。
目に見える成果がないのと極度の疲労で、精神的に強い二人でもかなりキテいるのだろう。
まぁ、まだ発狂までには程遠いと思うので大丈夫、大丈夫。
ちなみに、ニーナちゃんは顔を上げる気力もないのか、ずっと俯いたままで歩き、唯一表情が変わらないシャノンちゃんに関しては視線はバラけ、足元がかなり覚束ない。
ここまで来ると、町の人々は好奇というよりも憐憫の視線を向けてくるようだ。もう何か惨い拷問をされた人たちを見るような視線を向けるのはやめて下さい。ちゃんとした訓練ですから、これ。
何とかアイリス事務所に帰ったのが
事務所から何とか使える物を引っ張り出していたアイリス女史が驚いたように俺たちに駆け寄ってくる。
「皆、こんなボロボロになって……! 魔物にでも襲われたの!?」
「いや、普通に訓練しただけだが?」
「ここまでボロボロになるものなの⁉」
「大丈夫、大丈夫。その内慣れれば、この程度どうって事なくなるから」
「ウィルグレイプロデューサー⁉」
「まぁ、初日にやるにはちっと行き過ぎだとは思うがよ……。やってる事は至極真っ当だぜ?」
というか、今日はまだ基礎トレーニングしかしていないのだが? これから応用編にいくのだが?
「さて。じゃあ、晩飯食べたら個別指導行くかー。飯の準備をするから、ウィルグレイ手伝ってくれ」
「おう。今日は何を食わせてくれるんだ?」
ノリノリで付き合ってくれるウィルグレイ。
どうやら、俺の飯によって飼い慣らされてしまったらしい。
餃子にバーベキューと続いたもんな。
美味い物が好きな奴なら次は何が出てくるんだろうと気になって仕方がないんだろう。
「そうだな。焼きそばでも作るか、焼きそば」
「なんだそれ……? でも、良く分からんが美味そうだな」
キャンプ道具しかないから、なかなか作れる料理も限られてくるんだよな。早く魔道コンロとか使える環境にしたいぜ。そうすれば、長時間火に掛けられる料理も出来るしな。
「うぅ、御飯だぞ……? 御飯を食べる速度なら負けないんだぞー……」
「うぅ、足も腰も腕も背中も痛いです……。でも、ムンムン先輩には負けないです……」
「…………」
そして、御飯の単語につられて目に生気が戻ってくるアイドル三人。背負ってきたズダ袋を放り捨てながら、ゾンビのような動きで最早食卓と化した頑丈な事務机の周りにやってくる。
ちなみに、ニーナちゃんは事務所の庭にやってきた時点で限界だったのか、地面に寝転がり、土の入った袋に押し潰されたまま動けないようだ。
アイリス女史が慌てて救助している姿が印象的であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます