【余談】アスペルガーの家族の生活

私が思うアスペさん

アスペルガー症候群は発達障がいの一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする、自閉症スペクトラム障がいのうち、知能や言語の遅れがないものをいいます。


って、たいそうな感じだけれど


●社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く出来ない

●興味や活動が偏り、自分に無いものを欲しがる

●見た目には、ちょっと変わった子、その程度の印象で、至って普通に見える

●知的障害は持っていないから、余計にわかりにくい

●些細な事で、すぐイライラする傾向がある

●マイナスイメージを持ちやすいので、二次障害(鬱など)を起こしやすい

●その場の空気が読めない

●1対1を好み、複数になると混乱する

●依存症に陥りやすい

●顔が見えないネットでの相手だと、文字中心、言葉中心なので、付き合いやすい

●片付けなどの整理整頓が苦手で、空間認識能力が微妙な感じがする


って感じだと私は思っていて


親の育て方が原因ではなく、感情や認知といった部分に関与する生まれつきの脳の異常が原因。


●周囲の方々のASDの特性への理解が必要

●幼少期には療育活動への参加、就学後は個別支援

●環境調整、ソーシャルスキルトレーニング等による対人関係スキルの獲得


私の妻の主治医の先生は、京都大学卒のエリートで、おばあちゃん先生

今の教授などを弟子に持っていたりするから、すぐに、京都大学教授や、神戸大学の教授がサポートに飛んでくる程、力のある先生で、予約も1か月以上待ちらしい


その先生いわく

日本で、ちゃんと診断できる医師は、正直、少ないし、資格を持たないカウンセラー

に任せたら、将来的に薬漬けになるから、少ないなかでも、きっちり診断できる医師

との巡り合わせがないと、その子は、確実に良くならず、薬で病んでいくってことが

多いので、ちゃんと、診断できて、ちゃんと行動訓練できる医師に巡り合える運を

持っていたら、超ラッキーで、そこからの人生が、本当に生きやすくなるらしい。


また、島国だからか、日本人の多くが、自閉の傾向があり、そういう面で、世界と

比較しても、閉鎖的すぎるから、治療体制やサポート体制が、中途半端らしい。


確かに、日本の法理的な種類で言うと、明らかに【精神障害者の部類】での【発達障害】で、障害であると明記されるぐらいだから、普通ではないという扱いで、未成年のうちは、支援体制が法律でも明記されているようだが、成人してしまった後に発覚した場合の法的なものといえば、精神障害というくくりになるという感じで、一般的に見て、自分が、アスペルガーだ!と宣言したとしたら、周りの人は、避けて通る人の方が多いのも事実だろう。


きれいごとを言えば、アスペルガーは、1つの個性、特性、特徴となるが、実際の人の目は、この日本に居る限り、特異な目で見られ、障害者として扱われる。


よく言われるのが、イチロー、スティーブ・ジョブズ、スーザン・ボイル、米津玄師、栗原類、さかなくん、あたりが、そうだと言われていますが、それは、アスペルガーの持つ特性の中で、一部の人は、ズバ抜けるという点で、運よくズバ抜けた人

の例であって、全員がそうだというわけではない。


けれど、妻の場合は、診断が出て、自分がそうだとわかった時、自分は、何にズバ抜けられるのか、それを探すのに必死になっていたが、先生いわく、ズバ抜ける人は、だいたい、幼少期~高校生くらいまでに、そのズバ抜けが始まるので、大人になって

普通の感じの人だと、ズバ抜ける可能性は0ではないけれど、難しいと、何度も諭され、ようやく納得するといった感じだった。


また、私個人の見解ではあるが、正直、アスペさんとの生活というのは、笑える部分も多々あるのだが、予想できないだけではなく、想像を絶する苦痛になるルールが出てくるのだから、おススメもできないし、苦労を背負いこむ本気の覚悟は必要かとも思う。


例えば、妻の場合


 自宅に、予定の無い来客があれば、インターホンが鳴った瞬間、その前で、じっと

 見ているだけで、決して、インターホンに出ると言う事はない。しかし、事前にわ

 かっていて、出てねと伝えておけば、どこに居ても走ってインターホンに向かう。


 買い物も、大根が目の前にあり、買おうと思っても、大根が産地ごとに複数あれ

 ば、いつまでも選べないから、すぐに、LINEで画像を送ってきて、選ばせようと

 する。


 人が自宅に来るのを拒み、自分のテリトリーに入ってくるなという感じで、友人を

 呼ぶことは許されないし、仮に呼んだとしたら、帰った後のパニック状態は、凄ま

 じいので、怖くて呼べない。


 会話が成立しているようで、実際、成立していなかったことが多々あるので、わか

 るのだが、妻が気になるキーワードに関しては、必死で絡んできて、そのキーワー

 ドについては、延々、しゃべるし、オウム返し的な話し方をする傾向がある。


などなど、言い出すと、キリがない程、明らかに変!!と言いたくなることが多々あり、私からしてみれば、異星の方と生活しているような感覚に陥るところもある。


だから、ハッキリいえば、確実に、何かがおかしい家族と言われても、言い返せない

原因が、確実に、存在していて、見た目は普通なのに・・・といった感じである。


私にしてみれば、だからなんだ!こっちは必死で戦ってるんだ!という思いと

自分が必死に守ってきた大事な家族なんだ!という思いしかないので、好きなように

思えばいい、好きなようにとればいい、けれど、確かに、アスペさんに囲まれた変な

家族だけれども、他と違い、ちゃんと団結している家族だという自負があって、そう

思い込んでいたからこそ、余計に、自分のすべてを否定されたような喪失感だけが

今はある。


けれど、生活は続くわけだし、まだ娘は二人、家に居る。妻もいる。

逃げ出すわけにもいかないし、長女ばかりにかまけるわけにもいかない。


だからこそ、私は、まだまだ、頑張るしかないのだ。












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る