○○しないと出られない部屋


 Ladies & Gentleman!!

 初めまして、私は【〇〇しないと出られない部屋】管理人でございます。どうぞ、お見知りおきくださいませ。

 そう、皆様大好きな。保育園児から100歳以上の壮年の紳士淑女も大好きな、〇〇をしないと出られない部屋でございます。

 え? ご存知ない?

 また、また。

 ご謙遜を。

 ほら、よくある「セ〇クスしないと出られない部屋」とかるでしょ。アレですよ、あれ。今回は、皆さんご存じのあの子や、あの子に、そういうシチュエーションをご用意してみました。どうぞ、ご笑覧あれ!



 この番組は、診断メーカー

 「○○をしないと出られない部屋」((https://twitter.com/i/bookmarks 参照 )を借用して、お送りします。




 ________________




◆お題◆

下河雪姫は『相手の好きなところを20個叫ばないと出られない部屋』に入ってしまいました。

120分以内に実行してください。




「えっと……?」

「もぅ、バカにしてるよね。冬君の好きなトコ20個なんて、あっというまに終わっちゃうじゃない。20個じゃ、足りないよ!」

「えっと……?」


 もしもし? 下河先輩、何言ってるの? そこは台本通りにですね……。


「でも、逆に言うと、120分は、誰にも邪魔されないってことだもんね」

「ゆ、雪姫?」


 ちょ、ちょっと! 何してるの! いや、そういうのダメだって……それは、ちょっと過激すぎるでしょ……え、まじ? そんなことしちゃうの? え? あ、そんな美味しそうに……いや、ウソウソウソ? え、だから台本通りに――というか、とっとと済ませて、いや、そっちの済ませてじゃなくて。本当にとっとと終わらせて、早く出ていけっ!

 こちとら、次の予定がつまっとんじゃ!

 ラ◯ホちゃうわー!



◆お題◆

海崎光×黄島彩音は『爪を合計25個差し出さないと出られない部屋』に入ってしまいました。

30分以内に実行してください。


「爪?!」

「そんなに難しいことじゃないじゃん」

「へ?」

「はい、ひかちゃん。爪だして。切ってあげるから」

「え? 剥ぐじゃなくて?」

「私がそんな痛いことをするワケないでしょう? それにね。湊ちゃんから聞いているからね? ひかちゃん、足の爪切るの苦手で、よく巻き爪になるって」

「……湊、よけいなことを――」

「でも、ね。そういう役目、妹ちゃんにさせるのは納得いかないなぁ」

「いや、僕は自分でできるって、いつも言って――」

「だから、その役目は私だからね?」

「え、えっと……?」

「その役目は私だからね?」

「あ、爪、25個ってことは、あと5個足りないわけで。これ、無理ゲーじゃない?」

「私の爪をひかちゃんにしてもらうから大丈夫だよ?」

「え……僕が?」

「ついでに、ネイルもしてもらおうかなぁ♪」

「……無理ゲーじゃない?」




◆お題◆

天音翼は『どちらかが相手の舌を噛み切らないと出られない部屋』に入ってしまいました。

50分以内に実行してください。



「……一番、俺らのお題がスプラッタじゃない?」

「そう? 私的には納得だけど」

「なんで?!」

「最近も、カラオケ誘われていたよね? それから、バスケを教えてだっけ? 空君、人気者だねぇ」

「……だから、それは彩翔や湊、それから翼にお近づきになりたかからでしょ?!」

「で、鼻の下をのばしていると……」

「の、のばしてないから!」

「ウソつく空君は、閻魔様に舌かみ切られるって知ってる?」

「なんで、俺限定?!」

「他の子にも誘われてない? ちゃんと白状したら、お部屋から出してあげようかな?」


 天音さん? 勝手にお題を変えないでくれます?!


「空君、素直に言ったら良いと思うよ? 怒らないから、素直に、ね?」

「え、え……? え?」


 ここでは、部屋が真っ赤に染まったとだけ、お伝えしておきます。




◆アンコール◆



「はい! ということで、音無雪先輩、誕生日企画でしたぁ! 拍手! 総合司会は引き続き、皆さんのお口のホットステーション、芥川媛夏がお送りします!」


 いやぁ、シナリオ無視ですよ。みんな好き放題。唯一まともだったのは、海崎先輩×黄島先輩でしょうか。本当に見ていて、ハラハラするったらありゃしない。


「えっと……なんですか、これ?」

「だから、音無ちゃんのバースデー企画! プロデュース バイ 瑛真ちゃんだよ!」


「ここで下河先輩と、上川先輩特製のバースデーケーキ入場です。題して『恋なんか、一昨日きやがれ、バーカバーカ、恋してなくても、ケーキを食べたら良いじゃない』をご賞味ください」


「芥川さん、そんな名前をつけた覚えないんだけど……」

「主食をケーキにしたら、体調崩すと思うな」


「上川先輩、下河先輩、マジレスおつ! では、ここで、バースデーソングです! ギター、上川冬希! ベース、海崎光! ドラム、長谷川瑛真! ボーカル、下河雪姫! あんど、校長!」

「「「「「校長?!」」」」



 サプライズは徹底的に、ってね。

 パーティーはまだまだ続きますが、配信はこのへんで。チャオ! ハッピーバースデー!

 それでは皆さん、最後はご一緒に!






「アップダウンサポーターズ!」



 ありがとうございました!




■■■



「……去年は、瑛真ちゃんと二人で。その前は、一人で。あんまり賑やかなのは好きじゃなかったんですけどね。もぅ、瑛真ちゃんはワルイ子です。本当に『めっ』です。でも、一番『めっ』なのは、芥川さんですね? これは後で、お仕置きです。説教部屋です。独り身に、イチャイチャ劇場を見せつけるとか、鬼ですか? ちゃんとプレゼントのお返しをしますから、楽しみにしておいてくださいね?」









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11/23

とある妄想家の生誕祭に捧げます!

ハッピーバースデー!

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