詩集『鴉の髑髏』

さくらぎ(仮名)

『夕暮れ』

畑が燃えている。

広い畑である。

その中心に桃のような――桃のような物体が。

浮いている。

一メートル八十の。

巨大な桃。

鴉が鳴いている。

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