第10話 ヘルメの実家にいった(前編)
「3人ともおはよう……」
「おはよう!」
「おはようなのだ!」
「おはようございます……」
ストラスは朝起きて椅子に座ったら、ヘルメが朝食を出してくれた。
「いつも、ありがとうな」
「いえいえ、どうってことないですよ」
なぜか今日はヘルメの顔が深刻そうに見えた。
「何でそんなに深刻そうな顔をしてるんだ?」
ヘルメは少し黙りこんで答えた。
「……実家に帰りさせてもらいますね」
モアとクレナは驚いたような顔でヘルメの方を向き、ストラスは含んでいた飲み物を吹いてしまった。
「ゲホッ ゲホッ」
「だ 大丈夫ですか!?」
ヘルメは優しくストラスの背中を摩った。
「な、なんで実家に帰るんだ!?もしかして不満でもあったか?」
「ヘルメの作るご飯は美味しいからどっかに行かないでくれ!」
「お前に起こされないと朝起きられないのだ!」
「いや、ただ実家にしばらく帰ってないので、帰ろうかなと」
「なんだよーー」
3人は体をグダーーっとした体勢になり、同じタイミングで言った。
「じゃあ、準備したら早速行くか。クレナってドラゴンの姿になれるよな」
「ああ、なれるのだ!」
クレナは胸を張り手を腰に当てて言った。
「ヘルメの実家ってどこにあるんだ?」
ヘルメは地図を広げ家がある場所に印を付けた
「うおーー!すげーー!」
「風が気持ちいですね!」
「高すぎる!早く降ろしてくれ!」
モアはストラスの体にガッシリ捕まったまま離さなかった。
「なんかお腹が減ったのだ……」
「さっき食べたばっかりじゃん。まぁ、しょうがないからここの下に川があるからそこで魚とか捕って食べるか」
クレナはゆっくり下に降りて川のそばに降りた。
「じゃあ、早速材料集め開始!」
ストラスは手づかみで魚を捕まえ、クレナとモアは森の中に向かいイノシシを捕まえに行き、ヘルメも森の中に向かいキノコを採りに行った。
しばらくすると3人は戻ってきて、焼く準備をし始めた。
「あれ?鉄板とかってどうしよう」
「それなら私が持ってますよ」
ヘルメはバックから折りたたみ式の鉄板を出してきた。
「お前のバックって何でも入ってるよな……」
ストラスは火をおこし始め、ヘルメは魚とイノシシを裁き始めた。
「そっちは魚とイノシシできた?」
「はい!出来ました!」
魚とイノシシ肉を塩で焼き、キノコをバター醤油で鉄板で焼き始めた。
「なぁ、ヘルメこの紫色のキノコお前が食ってくれないか?」
「なんでですか?」
「いや、俺とクレナはキノコとかあまり食えないし、ストラスが毒状態になったらやばいし」
「分かりましたよ」
ヘルメは紫色のキノコを食べたが何も体には起こらなく、ただの美味しいキノコだった。
みんなは朝食を食べたことを忘れガツガツ食べた。食べ終わって、クレナの背中に乗り始め飛び立つとヘルメは眠り込んでしまった。
「おーーい、起きろーー!着いたぞー!」
モアは体をゆらしたがなかなか起きなかった。
「ストラスーー!こいつ全然起きないんだけど!」
ストラスはヘルメの体を調べ始めた。
「こいつ完全に毒キノコ食ったな」
「しょうがないな、ヘルメの実家で治すか」
ストラスはヘルメの事をおんぶしてヘルメの実家のに向かい、ドアをノックした。
すると、小さい女の子が出てきた。
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