第2話 自給自足することにした

「ヤベェ 食べる物がねぇ」

そこでストラスは、食べる物を探すために近くにある森の中に入って行った。

森の中は低い木が連なり、草でいっぱいの場所だった。

「ん~ 食べられる物ないな」

森の中を少し歩くと

茂みの方からガサガサという音が聞こえた。

クソ最悪だ。もしスライム以外のモンスターだったら瀕死状態になっちまう。 

茂みから聞こえてくる音は段々と近づいてくる。そして茂みの中から出てきたのは……

「うわー!俺に攻撃してくるな!」

イノシシ?でもイノシシでもちょっとヤバいかもしれない。逃げる時はどうすればいいんだ…

逃げる方法を考えているうちにイノシシは怒ったのかコッチに向かって走ってきた。

「俺の方に走ってくるなー!どっかいってくれー!」

ストラスは無我夢中で走っているうちにイノシシからは逃げ切れたが道に迷ってしまった。

「道に迷っちゃったな、そんなときには俺のスキル、リターンロード!」

リターンロードとは森やダンジョンなどの出口までの道を足跡で示してくれる。

ストラスは足跡を辿りつつ果実などを取っていった。すると女の人が倒れているのを見つけた。

「大丈夫ですか!?」

脈と呼吸はあるな寝させたままにして、回復させるか。

ストラスは女の人をおんぶして森の出口まで運んだ。 

見知らぬ人を家に入れるのは少し嫌だしな……俺の家が見えないところに寝かせておくか……

ストラスは倒れた人を寝かせて自分が来ていた服を一枚掛けてあげた、ついでに雑魚モンスターからの攻撃を防ぐ透明のシールドを張った。

それからストラスは家に帰り昼食を済ませた。

「足りない……明日は近くに村ないか探してみるか」

「でも、やっぱりこういう生活もありだな スローライフ最高!」


その時高原で寝ていた女の人は……

「誰だろう、私をここまで運んでくれた人は……おばあちゃんに探してもらおう」

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