Day10 水中花

ぼくの背丈ほどもある大きな水槽。そこへ萎びた色紙みたいなものが投入されるや、あっという間に大輪が花開いた。頼りない照明の下、揺蕩う色とりどりの花々からは、確かに息遣いが聞こえてきた。ぼくは思った。この水槽に入れたら、どんなものでも生き返るのだと。なのに――

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