02-02 楚漢戦争
02-02-01 漢一 楚漢戦争 1
前 207 年。
いちど劉邦は咸陽を出、「
「そなたらは永らく秦の法に苦しめられたことであろう。ならばここで宣言する、ここからは法を三つのみとする。すなわち殺人者には死を、傷害及び強盗には罰を、その他の秦の法はすべて破棄する」
この宣言に、秦の民は大いに喜んだ。
項羽が
ここで
「劉邦は
項羽が迫ってきた頃、劉邦の陣営には項羽の伯父「
「既に劉邦様に仕えることにした以上、急場となったところで離れるのは義にもとる」
そうして張良が項伯を劉邦の元に連れ出せば、劉邦は酒杯を差し出して項伯の長寿を祝い、子どもたちを将来婚姻させたいと語った上で、言う。
「咸陽入りしたあと、財物はすべて手をつけずに封印してある。これは項羽将軍を出迎えんとしたがためである。関が閉ざされていたのは盗賊から守るためであり、他意はない。どうか将軍にお伝え願いたい、将軍より頂戴したご恩を忘れたわけではないのだ、と」
劉邦の言葉を聞き入れた項伯は、それでも劉邦自らが項羽の元に出向く必要があるだろう、と告げた上項羽の元に向かう。そして項羽に対しては、劉邦を討つのが得策ではない、と伝えた。
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