01-10-09 趙九 藺相如
その後会談の場にて恵文王を侮辱する昭襄王を同じ土俵まで引きずり下ろさせたのは、先に述べた通り。いわば「外交としての防壁」の働きを示した藺相如が
「賤しい男が口先だけで上りつめるのか! やつの下でおるなぞ恥ずかしくてならん!」
この発言を知った藺相如は廉頗を避けるようにした。従者が何故そのようなことを、と問うと、藺相如が答える。
「我らはこの趙を守る二頭の虎。それが相争ってどうなる? 秦を利するだけではないか」
廉頗はこの発言を知るとすぐさま藺相如のもとに赴き、上半身をむき出しとして謝罪し、茨の鞭を藺相如に差し出した。それ以降、藺相如と廉頗は「刎頸の交わり」を結んだ。
藺相如への対抗心に目がくらみ、藺相如が見ていたもの(秦よりの防衛)を見失っていたことを恥じた廉頗は茨の鞭であがなおうとした。
対する須賈は魏の論客。ライバルの
これは「秦にからむ士大夫の謝罪行動」で結ぶくらいしかできないような気がするなあ。許したほうの度量、で結ぶにはやや弱い気もするし。
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