01-03-04 周 伯夷・叔斉
殷の王族に連なる公子に「
「父の喪が明けてもおらぬのに軍を立ち上げるのが、果たして孝行者と言えますか! しかもそれで倒す相手が主君だと言うのであれば、そこに仁義はございますか!」
周囲の人間は排除を求めたが、
殷が滅ぼされると、二人は武王を止められなかったことを恥じ、これ以上周の
この山中でゼンマイを積み、
細々と生きるのだ。
暴でもって暴を倒すこと、
どうしておかしいと思えぬのか。
我が心の帰すべき先は何処。
ああ、どこへとゆけば良いのか。
天命は、かくも衰えた。
そして、二人ともに餓死した。
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