第12話 SOS12
「やったです! 渋谷区代表になれたです! 次は全国大会です! がんばるです! アハッです!」
蒼は12話になった頃にはキャラクター化が進み危ない小学一年生のちびっ子になっていた。
「出た。デスデス星人。」
天使エルエルは蒼に呆れている。
「蒼。次は全国大会じゃなくて、東京都大会でしょ。」
「なんですとです!?」
もちろん渋谷区の代表の次は東京都の大会に勝ち残らなければ全国大会にはいけない。
「東京都大会も多摩地方と市部と23区の三か所で予選が開かれるのよ。」
「こいつは堕天使だ!? 僕に悪いことを吹き込んでパニックを起こさせようと嘘を言っているんだ!? この嘘つき堕天使め!?」
蒼は天使エルエルの話を聞きたくなかった。
「堕天使言うな! 私は真実しか言いません!」
堂々とした天使エルエル。
「じゃあ、僕のプリンが無くなったのは誰のせい?」
「それは私が食べたから! 美味しかったわよ! アハッ!」
「おまえか! エルエル! 僕のプリンを返せです!」
「ギャアアアアアアー! 怖い! ごめんなさい!」
相変わらず蒼と天使エルエルは仲良しである。
「蒼! エルエルちゃん! ご飯よ!」
蒼ママがご飯の準備が出来たと大声で呼ぶ。
「わ~い! ご飯!」
「嬉しいなったら嬉しいな! アハッ!」
食べ物に弱い蒼と天使エルエルの日常である。
「あああああー! またちびっ子に負けた!」
魔王シュベルトのお馴染みの叫び声が魔界に響く。
「このままでは私を倒そうとする勇者が育ってしまうではないか!」
「大丈夫です。魔王様。まだちびっ子は小学一年生。まだまだ魔王様の強さには敵いません。」
悪魔騎士ルシファーは魔王シュベルトをさりげなくフォローする。
「その通り。私は強いのだ。なんと言っても私は魔界の王だからな! ワッハッハー!」
「ちょろ魔王。」
悪魔騎士ルシファーは魔王シュベルトを邪険に扱う。
「おい。ルシファー。何か言ったか?」
いきなり真顔になり悪魔騎士ルシファーを睨む魔王シュベルト。
「い、いいえ。何も言ってませんよ。あはははっ!」
笑って誤魔化す悪魔騎士ルシファー。
(ヤバイところだった。もう少しで消されるところだった。ふう~。)
心の中でため息を吐く悪魔騎士ルシファー。
「まあ、いい。今度は東京都23区大会でちびっ子をギャフンと言わせてやるぞ! ワッハッハー!」
魔王シュベルトは余裕で笑いまくる。
「1+1=2!」
「はい。良く出来ました。」
蒼は小学校で普通の授業を受けている。
「平和っていいな。この世から戦闘が無くなればいいのに。」
つかの間の学生生活を楽しんでいる蒼だった。
「zzz。」
天使エルエルはカバンに付いているぬいぐるみなのに眠っている。よくできたぬいぐるみである。
「2+2はいくつになるでしょう? じゃあ、蒼くん。答えて。」
「え!? ・・・・・・3ですか?」
「・・・・・・。」
教室の山田先生、生徒全員が凍りついた。
「蒼は相変わらずだな。」
「樹くん!?」
そこに樹が現れる。
「4に決まっているだろう。」
「どうしてですか!? もしかしたら5とか6かもしれませんよ!? です!」
「・・・・・・。」
樹は上級魔法おバカで攻撃され氷ついた。
「まさか!? 蒼が氷系の魔法を使えるとは!?」
「そんな訳ないでしょ! ただのお寒いおバカなのよ!」
そこに詩が現れる。
「あ、ミイラ女です。」
「そうです。私がミイラ女です・・・・・・違うわい!」
詩は渋谷区予選の決勝戦で自爆したので火傷がまだ治っていないので包帯を全身に巻き巻きしている。
「23区大会までには包帯を取ってみせる!」
「そもそも絶対安静の入院中だろ? なぜ学校にいるんだ?」
「分からないです。」
不思議な小学校であった。
「大丈夫! 私はもう治ったからな! ワッハッハー!」
「おまえは躓いただけだろうが。」
「大袈裟です。」
そこに朧も現れた。
「笑、あなたも何か言ってやりなさいよ。」
「え、え、わ、私。」
相変わらず笑は自分に自信がなくてモジモジしていた。
「き、消えて下さい! め、目障りです!」
「え!?」
一同は笑の言葉に衝撃を受けた。
「あんた、心の中では私たちのことを存在価値のない珍獣か何かだと思っていたのね!?」
「今度から大人しい子と同情しないです。」
「ごめんなさい。もっと修行してお役に立ちます。」
「わ、私は知っていたよ! 君の熱いハート! 情熱の息吹をね! アハッ!」
蒼たちは笑に対して感じたことを自己主張した。
「でも、おかしいわ。」
「何が?」
「普通はこうやって親睦を深めてから試合に望むものよね? その方が各キャラクターの性格もバエるわよ。」
「そんなことを僕に言われても分かりませんです。」
蒼はみんなのストレス発散のゆるキャラなのである。例えると1作20話で10万字と考えると現在の12話で6万字いけばよいが既に7万字を超えているので心にゆとりがあるから気楽に日常をダラダラ書けるのかもしれない。更に大会、試合の決められた道に乗せれば文字数は簡単に稼げることが判明した。ラッキー。
「ああ~大空を羽ばたく鳥になりたいです・・・・・・。」
蒼は遠くを眺めて黄昏る。
「第2期の悪魔でも募集するか。」
悪魔騎士ルシファーは忙しい。中間管理職として魔王シュベルトに怯え、役に立たない悪魔たちの管理もしないといけないのだ。
「パイモン、ブエル、グシオン、シトリーの4人を採用ッと。」
もう尺が短いので新しい悪魔も4人位でいいと見積もった悪魔騎士ルシファー。
「いでよ。パイモン。」
「はい! お久しぶりです! ルシファー様! アハッ!」
悪魔パイモンが召喚される。
「おまえは相変わらずテンションが高いな。」
「ルシファー様に会えて嬉しいんです! アハッ!」
悪魔パイモンは悪魔騎士ルシファーが大好きだった。
「おまえの喋り方を聞いているとちびっ子を思い出す。」
「なぜですか? どうしてですか? デスデス!」
蒼と悪魔パイモンの口癖は「デス」で同じだった。
「やめい! デスデス言っていると命が無くなるぞ!」
「そういえば死の魔法もデスでしたね。です。おっと、またデスと言ってしまった。私のバカバカです。」
お茶目な悪魔パイモン。
「うぜえー!」
悪魔騎士ルシファーは悪魔パイモンのために鳥肌が立つ。
「お褒めいただきありがとうございますです。アハッ!」
「褒めてない!」
悪魔パイモンには普通の言葉は届かない。
「もういい! 早く! 地上に行ってちびっ子を倒してこい!」
「はいです! ルシファー様のためにちびっ子を倒してきますです! アハッ!」
悪魔パイモンは愛嬌たっぷりに去って行った。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・疲れた。」
悪魔騎士ルシファーは死の寸前まで追い詰めらたのだった。
「あれ? 今日は悪魔と戦わなくていいんですか?」
蒼は悪魔と遭遇しないで平和な一日を過ごせてリフレッシュできた。
「いいのよ。悪魔だって忙しい時があるのよ。」
天使エルエルは寛大であった。本当は字数がオーバーしているための調整的ショートである。
「平和っていいなです。アハッ! です!」
蒼は何も無いことの幸せを感じていた。
「蒼! エルエルちゃん! ご飯よ!」
蒼ママがご飯で呼ぶ声がする。
「はい! ご飯!」
「わ~い! 今日のご飯は何だろな? アハッ!」
これでも蒼と天使エルエルは仲良しさ。
つづく。
1年2組1班
佐藤 蒼 剣士 神様標準装備 神サンダー
鈴木 樹 剣士 ミイラ斬り
高橋 詩 魔法使い
田中 笑 回復職 秒殺
伊藤 朧 剣士
1年2組2班
井上 楓 魔法剣士 紅葉狩り
木村 築 魔法 謎
林 空 魔法 凡人
斎藤 蛍 魔法 気配を消す
清水 心 魔法 回復道具いっぱい
1年1組
山崎 授 かなり性格が悪い 卑怯
森 静 未だに不明
池田 昴 凡人
橋本 刹 気合突き
阿部 奏 リコーダー
校長 渡辺
購買のおばちゃん。 山本
保健の先生 中村
剣の先生 小林
魔法の先生 加藤
悪役で教頭。吉田
担任の先生。山田
VR全否定の普通の授業の先生。佐々木
掃除のおっちゃん。山口
給食のおばちゃん。松本
神ゼウス サイコパス 神サンダー
天使エルエル マスコットキャラクター
天使ウリエル 神の火 神の光
天使ガブリエル 死者を生き返らせる ドレイン 蘇生魔法リザレクション
天使ラファエル 神の癒し
蒼パパ
蒼ママ 料理が美味しい。
魔王シュベルト
悪魔騎士ルシファー 傲慢 光魔法サンライズ
悪魔騎士アスモデウス 色欲 誘惑テンプテーション
悪魔バエル 光魔法ライト 光の矢
悪魔アガレス 地震アースクエイク
悪魔ウァサゴ 暗殺 透明インビシブル
悪魔ガミジン 召喚サモンズ
悪魔マルバス 疫病プレーグ
悪魔ウァレフォル 盗むスチール
悪魔アモン 不和ディスコード
悪魔バルバトス 狩人ハンター
悪魔パイモン 楽器トランペット
悪魔ブエル 薬草 5本の足
悪魔グシオン 知識 逆転
悪魔シトリー グリフォン 秘密を暴く
恵比寿小学校
石川 巧 鈍感
山下 誓 約束
中島 伝 受け流す
石井 輝 照明弾
小川 巴 巧が好き
広尾小学校
前田 隠 身を隠す
岡田 錦 錦鯉
長谷川 縫 特殊能力者
藤田 寧 女剣士
後藤 希 やる気なし。
代官山小学校
近藤 鋼 仮勇者
村上 響 魔法使い
遠藤 太 斧 怪力
青木 紅
坂本 洸
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