第446話 フョードル・ドストエフスキー

“人間の後半生は、通常、前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ”



ドストエフスキーは、理論物理学者のアインシュタインや、精神分析学者フロイトなど、文学者以外の著名人からも高く評価されていて、日本でも黒澤明、手塚治虫、村上春樹らが影響を受けている小説家である。


彼のこの言葉は、この哲学を読んでくれている人は、すぐに気づくだろう。


あらゆる分野で活躍した人々が、同じ答えに行きつく。


つまりは限りなく100%に近い答えだと言えるだろう。


敢えて完全な100%にしないのは、我々人間は、間違いを学び、

そして生きて行く生き物だからだ。


しかし、色々な論理を打ち立てたこのような人生を1つや2つの事に捧げて


きた人たちが、同じ答えに行きつくと言う事は、個人的には私自身が答えを


出した事と同じであった。私は幼き頃、哲学に出会った。


それは幸か不幸かと、問われても分からない。それほど幼かったからだ。


私は数学が得意だった。数学者の多くは基本的に論理に強い。


今は真夜中だ。ぼーっとしていた。私は不眠症で重度の睡眠障害者だ。


だから眠くなる事は殆ど無い。3日程度なら起きていても問題ない。


しかし、それはストレスになるから寝る気分になったら寝るが


すぐに目を覚ます。今はWANIMAの新曲を聴きながら書いている。


非常にいい歌詞だ。WANIMAには珍しくバラードに近い曲だ。


「あの日、あの場所」という曲だ。


そろそろドストエフスキーに戻ろう。


“人間の後半生は、通常、前半生で蓄積された習慣のみで成り立つ”


彼の言葉でも、「通常」と入れている。100%では無いからだ。


物事には例外が存在する。私の最近の問題は、


「人間の生への執着心」だ。これは信じ難い行動を最期までしてくれた


父親を理解する為に何とか論理づけようとしたが、無理だった。


彼の行動は、幼い頃の虐待と、最期に私を騙そうとした事だけだからだ。


しかし、悲しみは無い。私は自分自身で、悲しみという感情を封印した。


だから生きている。だが幾つかの感情を封印した為、


昔の私は居ない。それが良い事か悪い事かさえも分からない。


哲学は負の感情で形成されていないので、残ってくれた。


今の私の支えになっている。


私が生きてきた歴史の中にある、到着出来ない光のように輝いている。


ドストエフスキーたちは皆、若い時に基礎的な事を学んでおく事が大切だと


言っている。それは多少荒い事でも、良く無い事でもいい。


大人になった時に人間形成をある程度、若さ故の過ちのように色々学んで失敗を


積んでおけと言っている。

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