第398話 オノレ・ド・バルザック

“生活習慣は精神を形成し、精神は顔つきを変える”



これは生活習慣の在り方の言葉である。


この言葉の中に、良いや悪いと言った言葉が無い事から、それが分かる。


生活習慣は人それぞれ違う。それは人生の一部であるからだ。


自己啓発を生活習慣に取り入れている人は、それは顏つきに実際でる。


生前、父親がテレビを見て、誰だったか忘れたが政治家の顏を見て、


こいつは相当な悪党だと言っていた。私が何故かと聞いたら、顔つきに出ている。


と言った。私の父親の実家には多くの人が訪れていた。政治家も多く来ていた。


だから、分かるといっていた。確かに私が見ても悪人の顔つきであった。


私は人と話す時、基本は目を見て話す。深く昔の事を思い出す時や、深々と考える時は視線を外す。余計な情報を分離する為にそうしている。


よくテレビで、おとなしそうな人だったとか、取材にいって近所の人に聞いている姿が、テレビなどに映っていたが、話もしたことない人間の性格が分かる訳がない。


見た目で人を判断するのは、非常に良く無いことだ。聞くほうも聞く方だし、答えるほうも答えるほうで、いい加減極まりない。



私がファミ通にスカウトされ昔、働いていた時、新しい雑誌の記事を書いてほしいと言われた。しかし提示してきた時間では絶対に無理だった為、私は意見した。


それを伝えたら、適当に書いてもバレないから期限内に終わらせるよう言われ、

元々方言がきつめな所に住んでいた為、会社内で私の悪口を言っている人は数人いた。私は聞こえてないような振りをしていた。


私は適当な記事は読者を騙すことだと言い。相方が話し合いに参加するに当たり、


相手が言ってくる内容や言い訳を、全て事前に当てた。


私はログインというPC専門雑誌のほうで連載をしていたので、メインをそっちに移した。


適当に書けばいいと言われた時、このような愚かな人に編集長を任せる事に対しては


正直言って問題がありすぎた。私に変わり他の人が書いた。


つまりは読者を騙して書いたということだ。


人間はどんなにいい服を着ていても、その人物がどんな人間か分からない事を私は一番知っていた。


私は立場上、多くの人に触れてきた。だから断言できるが、人間は話してみるまで分からない生き物だ。


そして哲学を知る者を騙すことは出来ない。


騙されるのは知識の浅さ故に、起こる事であり、自分に自信がないから詐欺のセミナーなどで騙される。知識の欠片程度しか知らない相手でも、それを知らない以上騙されるのは仕方の無いことだ。


そして人を騙して生きた人間の末路は悲惨極まりない事が現実では多い。

そのような精神のままでいるからだろうが、私は最後の最期まで、後悔する事は決まっているが、それまではそれを忘れて頑張って生きる。




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