第273話 キャサリン・アン・ポーター

“ほんとうに正しいことのために戦ったのなら、負けても恥じることはない”



彼女はアメリカの小説家であった。


私はこの言葉はよく分かる。私は本当に正しいことのために戦った。


負けて恥じるという事さえも、今気づいたほどである。


そういう意味では、彼女はまだ、真の体内が傷つくほどの戦いは、していないと言える。


私は白髪が目立つなんて、同年代や年上でも有り得ないのに、複数の嘘を見破りなが


ら戦ったが、その戦場自体が、全ては嘘だと気づいた時に鏡を見た。


白髪なんてなかったのに、ひとつの夜を越えた時には、そうなった。


染める気もない。私は戦って闘い抜いた。恥じるなんて一度も思わなかった。


ある意味、一種の悟りを悟れたが、その反動は並みの人間には耐え切れない。


馬鹿のような話だが、私は生まれ変わった。比喩ではなく本当に変わった。


こんな真実を当ててくるとは、神は俺を使って遊びすぎだとも思った。


たが、耐えて、人としてどういう人間が正しいかは、誰にもわからない。


国が違えば法律や思想も違うし、戦う事が当たり前の国なら逆らう者は殺す。


しかし、私自身、昔も強かったが、更に高みを目指している。


昨日、犬や猫の保護募金を駅でしていた。私は今はお金もちではない。


特別お金持ちになりたいか、どうかと聞かれたら難しい。


余裕が3,40%あればいい程度だと思っている。


金の魔力は恐ろしいからだ。


昨日手持ちを見たら四千円あった。給料日までまだ遠いが千円だけ寄付した。


私は手持ちを見た時に、勇気とまでは言わないが、自分で同意している言葉や


自分自身のために募金した。楽な道を行かないと決めているからだ。


今はようやく落ち着いた。また彼が頑張っていたら募金しようと思う。

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