第260話 エイブラハム・リンカーン

“悪魔は招かれぬ所へは出向かぬ紳士である”




実に納得のいく言葉である。南北戦争を経て奴隷解放を訴えた。


彼には我々の見る事の出来ない、生者の地獄を経験した。


これは比喩を使っていながらも、簡潔にそして意味のある言葉だ。


悪魔とは己の悪意をさし、己が悪意さえ持たなければ悪魔は現れる事の無いと


言っているように私には聞こえる。


悪意がなければ悪魔であろうとも紳士的に何もしない。


善意があれば人は強くなる。私は最後になるかもしれない知り合いや


保健士さんから、私には使命があるはずだと言われる。


使命があるなら早く来てほしい。まだ来ないという事は私が更にまだ


強くならなければいけないという意味なのか。他人には私は使命があると思う。


私は人に言われるほど、自分自身に自信はない。


だけど、誉め言葉なのであろうが、と考える。


ソクラテスも同じ気持ちだったのだろうと、よく考える。


穢れた生き様はしたくない。それはもう他人で十分見た。


使命があるのなら、リンカーンのように最後まで自分に負けずに戦いたい。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る