第252話 ミシェル・ド・モンテーニュ

“心は正しい目標を欠くと、偽りの目標にはけ口を向ける”



彼はフランスの哲学者だった。そして正しい目標を持つ事を奨励していた。


しかし、世界は広い。そして同じ哲学を学ぶ人々にもそれぞれ意見がある。


哲学の面白みはこういう面もあるからだ。


目標を持たないほうがいいと言う人もいる。


そのほうが柔軟になり、ためになる情報も仕入れやすくなるというのだ。


しかし、ミシェル・ド・モンテーニュはやはり、目標は持つべきだと考えた。


それもモンテーニュの言うように正しい目標でなければならない。


自分の生き方はどうあるべきか、何をしたいのか、何をすべきかを明確に定めておく


のだ。


私個人の意見で言うと、人生は長い、生き方を決めるには多くの失敗や経験を経て


見定めるものであって、何をしたいのかがもし分からない場合は、ひとまず手の届く


物の中から選び挑戦し、興味を仮に持てれば進むだけであって、興味がもてなければ


その関係方面の事柄は切り捨て、その時には興味が持てなかった色々な体験を活かし


て他の方面への道を探せばいいと思う。


目標は持った方がいいが、私はゆっくりと選べばいいと思う。


モンテーニュはまるで死が迫るほど急ぎ足で行こうとしていたが、それでは見聞を広


める事も出来ないし、友人を作ることも難しくなる。


友人を作るにはお互いをより知るために必要であるからだ。


よき友人ができれば、相談もできるし、その人の生き方から何かを学べるからである

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