第245話 谷川 浩司 (将棋士:永世名人)
「負けました」と言って頭を下げるのが、正しい投了の仕方で、
言葉数は少ないが、非常に辛い瞬間である。
でも「負けました」とはっきり言える人は強くなる。
これをいい加減にしている人は上に行けませんと彼は言う。
失敗は自分に対する敗北と同義であるように、
自分自身に対して、言葉を以て間違いとは違い、
負けを認めるのは強くなればなるほど、辛い言葉となる。
しかし、その真の意味を理解しているからこそ
そこまで到達できた。
何においても、人には人生がある。その人生は自分のものだ。
自分がどう生き、考え、自分自身をどう改善していくか
何かきっかけがあったとしても、決めるのは自分である。
だからこそ自分に厳しくあることが大切なのである。
周りに何と慰められても、自分は強くあるべきだと私は思う。
それは、人間という生き物が、それほど強くはないからである。
だからこそ、自分に対しては厳しくあるべきだ。
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