第169話 持論

“お金がいくらあっても、自分の真に求める人生は送れない”



これは自分の人生からの言葉である。


会社や資産が幾らあっても、相続税を払うに当たり

昔なら4代続けばいいほうであった。


現在は相続税も下がったが、現金一括払いという点が厄介である。


多くの資産を持つ人でも現金はそれほど持っていない人のほうが多い。


これはあくまでも、中途半端お金持ちを対象に話している訳ではないことを

念頭に置いて読んでほしい。


土地や、株、美術品など全ての資産の価値から現金一括払いするため

現金だけでは払いきれないのが現実である。


今は相続税も下がったとは言え、6億以上の資産がある場合55%が

相続税となります。10カ月以内に現金一括で支払うのが基本の為

多くの人は美術品や家などを売ることになってしまうのが現状です。


アメリカでは数年前、相続税の為に会社の規模が小さくなり

アメリカの経済低下を招くとしてビルゲイツを始めとする数人の資産家が

訴えた事がありました。


よくネットなどに日本は破綻しないとか色々書いている人はいますが、

木を見て森を見ず、つまりは経済だけの話をしているだけであり

日本という現在の状況を踏まえていない意見の方が殆どです。


お金はあるだけで、人は寄ってきます。

しかし、友人関係にはなれません。

宝くじで大当たりした人が破産する事はよくあります。


いきなり大金が入ってきたため使い方が分からず

湯水のように使ってしまうからで

経済効果は多少はあるでしょうが、小さな波紋でしか無いのが現実です。


私の一族には国税局員もいたため、話は聞いたことはありますが、

かなり入念に調べるので昔は相続税も高かったためどちらも大変だったと

言っていました。


日本の問題は、経済だけではない点が大きく、そして前にも書きましたが

少子高齢化や東京の歯医者を見れば一目瞭然ですが、保険外の歯を勧めて来る。


これは通常では有り得ない話で、私の叔父と従妹に歯医者はいますが

一度も保険外の歯は勧めたことはないと言っていました。

そのような歯医者はいかないほうがいいと。


しかし、歯科はあと2,3年は増え続けるのが現実であり、

その理由は、元々歯科になるのは医者よりも大学でかかる費用が

医者の10文の1程度だったにも関わらず、利益が高かったのが原因です。


国が歯科が減るように国家試験を難しくしたのが、まだ10年も経ってないか

そのくらいだったので、現在開業を考えている医者は大学で医者と同じく

10年は勉強しないと開業できないので、東京での開業はしなくても、県などで

前なら開業できたのですが、地元の後輩の歯医者が言ってましたが、

死ぬまで働いても借金は返せないと言っていました。


歯科にはリスクも多くあったのですが、それでも利益が高かったため増えたのですが

リスクは技工士が大きなところにあります。


これは昔から変わらずですが、客である通院者が歯の痛みが止まったら行かなくなるので技工士が作ったものは請求もできないのでそのまま赤字になります。

私の知り合いは兄弟で歯科と技工士をしているのがいます。


それでもすでに限界にきているのが現実です。

保険外の歯は入れる必要が全くないので、あっさり断るのがベストです。


私が地元にいた頃だと、私が医者の息子だと知っているため

相手も本音でしか言わないので、保険の歯を入れることを強く勧めます。


前に東京にいた頃もよく相談されてました。その頃からすでに歯医者の多くが

潰れる訳だったので勧めてきていたのでしょうが、非常に良くない事をしています。


私の叔父は漢方の資格もとっており、麻酔治療は注射はせずに針で痛みを感じさせなくしていて、子供の患者も多いと聞きました。日曜日も無いほど現在でも働いています。その叔父は歯科にはなりたくなかったのですが、お前は頭が悪いから歯科になれと言われて歯科になったそうですが、本当は車の修理会社をしたかったそうで、


趣味として車やバイクのレストアをしていて車もバイク20台、車40台ほど所有してます。保険外の歯は一切勧めたことは無いと言っています。


実際私も歯医者で保険外を勧められたことはないです。


うちは財閥対象になったため、曾祖父は死の間際までマッカーサーを恨んで死んだとは聞いていますが、お金はほとほどあるのが一番幸せかと思います。


お金の魔力は非常に強いので、良い人生を送りたいなら程々が一番いいのです。



海外ドラマのメンタリストで主人公である私も好きな俳優のサイモン・ベイカーが

カジノで稼いで、仲間の4人にプレゼントとして男には腕時計、女性にはネックレスをあげたシーンがありました。


男二人は腕時計は貰いましたが、二人の女性は貰えないと彼に返しました。

その後、彼は高価なネックレスを寄付ボックスに入れるシーンがありました。


私はその時思ったのですが、あの意味を理解できている人は少ないと感じました。


彼は家族が殺される前は、詐欺でお金をだまし取ってしました。

そしてその後、彼はお金は殆どない暮らしを選び、自分への戒めも込めてだと

私は解釈していますが、その寄付ボックスにいれた理由は

お金の魔力を彼は知っているからでもあるのです。


お金があれば信念が揺らぐのを怖れて寄付したのが本当の理由だと私は思います。


ハンターハンターでもクラピカが序盤で言っていた台詞で

正確ではないですが、「憎しみが消えるのが一番怖い」と言っていました。


それもメンタリストと同じ理由なのです。


私は自分の人生でその渦中にいたため、運よくか運悪くかはわかりませんが

意味を知ることは出来ました。


うちの資産がどれほどあったかは、想像を絶するほどあったのは親からも親族からも

聞いていますが、財閥解体後でも8000憶から1兆ほどあったとは聞いています。

私は4代目なのでお金はないですが、一族を見てきた結果から言うと

お金に負けると大きく人生が変わることだけは断言できます。


やはり自分で努力して自らを磨くのが、私としては一番愉しみです。



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