第30話
「シンジくん、おはよ」
「昨日はありがと。私とデートしてくれて」
びくっとして振り向くと。
橘ヒナタだった。
「お、おう...」
「おまえ、昨日と同じ黒髪...」
金髪ギャル、やめていた...。
不良やギャルだけのこの高校で。
その清楚系な見た目は、逆に目立つ。
「真面目に授業受けるわよ、今日から。
山吹くんのように」
「底辺高校だけど。勉強してると、
馬鹿にされるけど、私、山吹くんから
勇気もらったからさ...」
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