5・31 富士山富士宮口五合目

小説が書けず、身体もダル重、休日は雨や曇で星も見えず。さらには月曜日に自分のミスからトラブル発生。

「なんだかなぁ~」とぶつぶつ言いながら過ごしていました。

朝からゴロゴロしつつスマホをいじっていると、ふととあることが気になりました。


「富士山はもう車で行けるのでは?」


調べてみると5月13日から開通になっていました。ここから夏の登山シーズンで一般車両通行止めとなる7月上旬までの期間は五合目までマイカーで標高2400メートルまで行けてしまうのです!

GPVで確認すると天気は回復傾向で夜半には晴れてきそう。

このまま家にいてもゴロゴロするだけだし、リフレッシュ(現実逃避?)も必要だろうということで行くことに決めました。


帰宅時間帯の渋滞を少しでも避けたかったので16時には出発です。往復するだけのガソリンは入ってないのですが、帰りに給油すればいいやとガソリンスタンドには目もくれずに富士山を目指します。こういう性格が後で痛い目を見ることになるんですけどね……。

御殿場市内に入ると雨がポツポツと降ってきました。コレは想定内。雨雲が低くて五合目は雲の上かも!なーんて想像にテンションも上がります。

目的地までの最後のコンビニでいろいろ仕込み、残り25kmほどでしようか。数十分で到着だぜと思ってアクセルを踏み込んでたら危うく鹿を轢きそうに!! 以後、対向車も歩行者も皆無な道を常に両サイドに目を配りながら安全な速度で走りました。それと同時に高度が上がってきたので視界がどんどん奪われます。そうです、雲?の中に入りました。視界は10メートルほど!! スピードは出せません。下手すりゃ勝手に路肩に突っ込みかねない状況です、センターラインを見失わないように慎重に走りました。


水ヶ塚公園を過ぎて右折。いよいよ富士スカイラインです。あとはひたすら登るのみ。雲を突き抜けて極上の星空ゲットだぜー!とテンションアゲアゲのきひらです。

しかし、好事魔多しです。


ピー


ん? 何か鳴った?

メーターを見ると燃料計が点滅しています。さらに60km以上あった航続可能距離の表示が何と0km!?

これから急勾配を登り続けなければならないし、さらにかなりの寒さも予想されるので暖を取ることもあるでしょう。何よりもこんなとこでガス欠なんてなったら最悪です。何事も余裕を持って臨まないといけませんね。

悩みに悩みましたが、「勇気ある撤退」というものが苦手な僕です、迷わずそのまま登り続けました。


ビビりながらも祈るような気持ちでアクセルを踏み続け、無事に五合目到着です! ぐるりと周回路を走りましたが誰もいません! 車さえ一台もありません。そして車から降りて空を見上げると、雲、雲、雲……(泣)


日没後の標高2400メートルにひとりぼっちって結構不安ですよ(汗)

噴火したらどうしよう……。

落石喰らったらどうしよう……。

駐車場に車を停めてそんなことばかり考えてました。さらに停めた位置が悪かったのか、電波が入らずスマホが使えないんですよ!

はい、することないので寝ました。


一時間ほどして目が覚めました。

窓の外を見ると……!?

晴れてますwww


「よぉ、また会ったな」


春から夏の星たちに心のなかで声を掛けました。

そこからはいつものようにお楽しみの時間です。双眼鏡で天の川を流してみたり、スマホで撮影してみたり、なんかいつもよりまったりと楽しんでおりました。

ちょっと薄雲があったのか、天の川の濃さは南伊豆の方が上でしたが、高所独特の澄んだ空気感がたまりませんね。南伊豆に富士山五合目があったらどこにも負けない星空が見えるんだろうなぁなどと、アホな想像をしてしまいました。


スカイラインは7月9日から9月10日まで環境保護の為、一般車両は通行止めとなります。

ちなみに須走口五合目(標高2000メートル)へ向かうあざみラインは7月15日から8月31日が通行止めです。


夏の天の川を見に行くなら通行止めになる前がオススメです。尚、売店やトイレが閉鎖しております。周回路入ってすぐのバス用?駐車場にひっそりと仮設トイレがありました。そちらは使用可能です。

ちなみに僕が行ったときの最低気温は3℃でした。日中はTシャツ一枚だったのに、超レイヤードにダウンジャケット着用です。防寒対策も忘れずに!


夜半すぎにだいぶ雲が出てきたので、帰ろうと車を走らせたら絶景に出くわしました。低い雲が街明かりに浮かび上がって、ぷち雲海となっていたのです。これはやはりこの標高ならではの景色ですね。最後の最後に素敵なお土産をいただいた気分でした。


はてさて、次はどこに行こうかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る