日々

第21話 食べ放題 カニ編

海鮮大好き娘の誕生日奮発してカニ食べ放題へ行きました。息子と違い、海鮮の中でも特にカニが大好きな娘のため、訳ありのカニさんがたっぷり食べられるお店を探し、上手いこと予約が取れたのです。

「母〜　カニむいて〜」

「はいはい　どんどんここに置いていくからいっぱい食べなさい」

母はとても皮剥きが上手で、すごい早業でカニの身を量産していくのでした。盛られては消え、消えては盛られ、何杯食べたかわからんくらい食べました。

「娘〜　そんなに食べて大丈夫なんか？」

「大丈夫！　お腹いっぱいやけどまだ入る！」

「いやそれ大丈夫ちゃうやんな？」

かなり不安な受け答えがあったが、お店の中では特に何事もなく、無事家に帰れると思われていたその時！

「もう無理……」

不穏な一言を残し前屈みになる娘。

「ここはあかんまて！」

一刻の猶予もなく、娘を抱きかかえ道路脇の植え込みへ……

娘のターン　リバース　マーライオン

マーライオンが発動すると胃が空っぽになるまで逆流する。

娘は満足度200%位食べて、結局血肉となる前に大地へと還したのでした。

本人曰く美味しかったからいいの！らしいです。

本人が満足したならいいのですが、複雑な心境でした。