第18話 アニマルvs息子

息子は臆病者であるが、心優しく生き物が好きである。

大好きな動物を見るだけでなく触れ合える動物園へ連れて行った時の話です。

「息子 動物カワイイな〜」

「うん 楽しい」

「ここ動物に触ることもできるんやで?」

「え? 本当に?」

「決まった動物だけやけど触ってみるか?」

「うん!」


早速ふれあいコーナーへと移動し、ワクワクが止まらない感じの息子に、ここの動物はどの子を触ってもええよと言うと……フリーズした。

「……怖い」

「え?息子は動物好きやろ?怖くないよ」

「動物は好きやけど怖い……」

「あっちにな小さいのおるで?」

「いや〜怖い……」


予想だにしなかった事態発生。

モルモット的な小さいサイズでも怖いらしい……

じゃあ父と一緒ならと提案するが、それでも怖いらしい……


「ウサギさんおるで?エサも食べるしカワイイし怖くないやろ?」

「イヤや〜 怖い 噛まれるかもしれんし蹴られるかもしれん」

「……じゃあ父が抑えておくから、母と一緒に触ってみな?大丈夫やからな?」


たっぷり5分くらいかけてやっと指先で触る。

そして逃げる息子。

再び戻ってくると恐る恐る手のひらで触る息子。

ウサギさんは大人しく安心した様子で、何度か触れたあともう怖いから他に行くと言い出す息子。


実際にそばに近寄り触れる距離というのは初体験だったから仕方ないかもしれない。

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