鈍感力のパラレルワールド

わたしが、一番自分の持っている能力の中で、これは、自分に備わっていて良かったと思えるのが鈍感力だ。


昨日、天使の様に可愛い人と食事に行った。

彼女は悩んでいた。

彼女は、とある女性ばかりの協会に所属している。

年齢的には、30〜50代が多く、大人の女性が、集まっている。

しかも、美しい人が集う。

それがテーマにもなっている協会だから。

その中で、彼女は、ちょっとしたイジメに合ってると感じていて、辛い心情を語りたかったようだ。

でも、彼女の話は、何が言いたいのか、あまりよく分からなかった。

わたしは、部外者だけれど、もう一人在席してた友だちが、、その協会に関わりがあるので、自分が悪口を言っているというのが漏れても嫌だし、気分を悪くされても嫌だから、本当にどんなことがあるのかをなかなか話さない。


でも、わたしも、もう一人の友だちも、人にどう思われようが、陰で何か言われてようが、自分の耳に入らなければ、憶測で悩むという心を持ち合わせていない。

人がどんな行動を取っていても、そこに何か、他意があるという想像すらせず、見たまま聞いたままを理解するだけ。

そして、もし、実際、何か言われて、腹が立てば、ハッキリと、自分の意見を返すし、二度と付き合う必要がないと判断すれば、自分から離れる。

ただ、それだけ。

おかしい態度を取られれば、「何か?」と聞き返すだけ。


しかも、嫌味的なセリフや態度、妬みなどにほとんど気づかないから、幸せなものだ。


そんなことを二人で話してると、天使な彼女が口を開きだした。


彼女が悩んでいた内容は、こんな感じだ。


自分を含めて5人の女性が、あるビューティーコンテストに参加していた。

そのためのレッスンがあったのだけれど、自分以外の人たちが、待ち合わせをして来ていたのに、自分だけ声をかけてもらってなかった。

そのコンテストのことで、聞かされてない内容が、自分だけにあった。

コンテスト当日、自分以外の4人は1人のカメラマンを雇い、4人はその人に、撮ってもらっていたけれど、自分は、声をかけてもらってない。


確かに、大人の女4人が、天使だけを仲間外れにしてる様に聞こえる。

その時は、「そんな年齢になって、仲間外れとか、って、おかしいよね。そんな人たち、別に友だちだと思わなければいいんじゃない。

私たちもいるんだし、もういいじゃない。」と言って慰めた。


でも、後からよくよく考えてみると、自分なら

まず、もし、レッスン行く時に、一人で不安なら、誰かを自分から誘う。

でも、本当のこと言うと、一人行動が不安とは、思わないから、一人で行って、みんなに会ったら、普通に、

「待ち合わせして来たんだね。帰りは一緒に帰ろー。」とかって、言うだろうと思う。

なんなら、別に一人で帰れる。


そして、コンテストのことで、自分だけ知らない情報があったなら、

「へぇー、そんなの知らなかった。いつ、そんな話出てたの?」って聞く。


カメラマンも、もし、誰かに当日撮ってもらいたいなら、自分から他の5人に声をかけて、5人割り勘で、その日、カメラマンを雇う話を持ちかけて、アポを取るだろう。

当日まで気づかなければ、

「えーっカメラマン雇ってたの?わたしもお願いしたいから、仲間に入れて、費用も払うから」と、ただ言ってみるだけだ。

当日は無理と言われれば、

「なーんだ、残念!」と言うだけだと思う。


天使の彼女の繊細な心は、もちろん私とは違うし、それが彼女の可愛さでもあるのかもしれない。あんな風に可愛い女性になってみたいとも、たまには思う。


けれど、あんなに辛いなら、繊細な心は、私は、欲しくない。


鈍感力が、私をいつも幸せでいさせてくれるから。


心の感じ方が、それぞれのパラレルワールドを作っている。


鈍感力は、幸せなパラレルワールドに暮らす住人の一番大切な能力かもしれない。

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