一人ブレインストーミング

感情とうまく付き合えると、チョイスミスを極力避けられる。

また、人間関係をブツッと切るのも避けられる。

そして、後悔することを避けられる。


わたし自身は、感情の起伏が激しすぎて、過去何度もこの手の失敗を繰り返している。

それまでの努力を台無しにしてしまったことをたくさん経験した。


20年くらい前に、良いことを教えてもらった。


その女性は、メンタルが非常に弱く、よく目が泳ぐことがあるし、引きこもりになったこともあるような人だった。

大手企業の通訳秘書を務めるほどの優秀な女性でもあった。


そんな彼女が、1人ブレインストーミングの話をしてくれた。

彼女は、心配なことが一つあるとそれを膨らましてパニックになってしまう。

仕事中にそれが起きると、次々降ってくる仕事に一切手がつかなくなる。

そんな時に、1人ブレインストーミングをするという。


因みにブレインストーミングを検索すると、

「ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。」と出てくる。


要するに、数人で、頭の中にあるアイデアや思いを、結果を予想せず、出しまくるディスカッションだ。


それを1人でするというのは、紙に、自分の頭でグルグルする考えや、心のモヤモヤも、感情も全て書き出すということだ。


わたしは、誰かと言い合いになったり、意見が違う時に、ブワッと感情が高まり、攻撃的な態度になり、激しく怒ることがある。

そんな時に、このブレインストーミングをすることにしている。

紙に書き出しているうちは、感情が余計に高まることもあるが、書き殴る。


それをしている間に、時間が稼げるから、感情に任せて、自分が怒ってる相手に、要らない感情的なメールを送ってしまったり、罵倒を浴びせたりすることが避けれる。ワンクッション置くことができるのだ。

そして、1人ブレインストーミングの後は、寝るに限る。

起きた後、5倍以上冷静な自分が見る1人ブレインストーミングした紙の上には、もし、メールなんかで相手に送ってしまっていたなら、完全に、関係が切れてしまっていただろう内容が、スクリブルされている。

それを見て、気付くのは、感情的な自分が、被害妄想的に、小さな問題を大きくしていたり、余分な嫌悪が、昂った感情のせいで表現されていたりする。敵意もそこには、大きくなった状態で書かれている。

でも、本当はそんなに相手は悪い人でもなければ、ちょっとした言葉のあやや、勘違い、行き違いで、摩擦があったにすぎないことが、自分で見て取れる。

そしたら、スッキリする。そして、相手に普通に接することが出来る。謝るべきことが自分にあるなら、それも出来る自分に戻れる。その人の良さを思い出すこともできる。

次はもっと平和的に意見交換が出来る自分になれる。


その紙は、破って捨てて仕舞えばいい。その時、心がスッとする。


アンガーマネージメントがうまくできない時、

不安で押しつぶされそうな時、

拗ねてしまって何もする気が起きない時、

是非試して欲しい手法だ。

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