第8話



「えっと、カップ麺ならあるよ。

お嬢様だから食べたことないかもだけど!

これ、食べてみなよ。美味いんだよコレ。俺が1番好きなカップ麺だよ」


「へぇー、どーやって食べるの?

私、食べ方分かんないや...」


「あ、そ、そっか。食べたことないんだ、、」


「うん、恥ずかしながらないわ」


ある意味、凄いことだよ、それ。


勉強も、運動もできるのに。なんか、

不思議だった。

もっとも、料理人みたいな人が家にいて、

栄養のあるものを作ってくれるだろうから、

わざわざ即席で食べられるものを食べる必要性がないんだろうな。

俺はそう納得して、カップ麺を食べる準備をした。

「やかんでお湯を沸かして、それで、

熱湯を注いで...」


俺が手取り足取り教えてあげた。

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