7月27日
時々、これが何か分からなくなる。
遺書なのか、日記なのか。
…わからない。
もうこの世に私は必要ないのでは?と思ってしまう。
そして、ふと疑問に思うのだ。
私は誰?
確かに私はここにいる。名前もある。私というのが存在する。
でも誰?
本当に不思議に思うのだ。
どうして今生きているのか、どうして生まれてきたのか、分からない。
何のために生きているのか、だれのために生きているのかも分からない。
私はいつからか、死にたいと思うようになってしまった。
自転車で転ぶ。転んだあと起き上がると、膝から血が出ていた。
そういうとき私は決まって、ああ、死ねばよかったのに、と後悔する。
そんな日が続いていく。
死にたい。でも自殺はしてはいけない。
地獄へ行ってしまうから。
死にたいといいながら、地獄に行きたくないというのは、わがままかもしれない。私は本当にどうしようもない人間だ。
天国に行くのは、衰弱死か、事故か、殺人らしい。
だから私は殺されたい。
私は神様に願った。
お願いですから殺してください。
この世に私はいらないのです。
いても意味がないのです。
でも、殺されることはいまだにない。
六年間、待ち続けていたのに。
だからわたしは今、神様に問う。
どうして殺してくださらないのですか?
この世は不幸で辛いだけなのに、どうして生かそうとするのですか?
早く死にたいのになんで?
この間わたしはニュースを見た。
あるとき起こったバラバラ殺人事件。
私もあの中に入っていれば、殺されていたのだろうか。救われていたのだろうか。
番組は、あまりに無残と報じた。
わたしは違う、と思った。
無残なんかじゃない。被害者は救われたのだ。この辛い世の中から。
そして加害者は救ったのだ。だから加害者は神になるべきだ。
他の人からみると私はひねくれているだろうか、変だろうか。
わたしは、死ぬために生きているようなものだ。
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