四半期ぶりのセールを目前に彼は画面の前で二十三時五十九分を示す時計を見つめていたのだが突然訪れた暗闇のために零時ちょうどを確かめることができないまま呆然とし叫びマウスのボタンを連打し最後には啜り泣きながらディスプレイを揺すり足りずに壁に向かって投げつけようとし繋がれたケーブルに阻まれて床に落ちて破壊の音を立て彼が買おうとしていたものが新たなディスプレイであったことを思い出させて彼をさらに半狂乱にさせ破壊の限りを尽くさせドアを破らせ外へと駆り立ててついにはトレーラートラックが猛スピードで行き交う通りへと飛び出させ人生を終わらせることになった彼を轢いたのはディスプレイメーカーのロゴの入ったコンテナを牽引していた