第24話 切迫戦争百合編/禁句

「生き残ってたら、うちの田舎に来ませんか?湖があっていいとこなんですよ」


そう言った彼女は帰らない。

本を片手に湖のほとりで過ごす日々。じっと、ひたすらに。


足音で振り返る。


「すみません。こんなんなってすぐ帰れなくて、その…」


私は笑って言う。


「おかえり」

「ただいま」

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