第9話 ハロウィン編/社内でしか気持ちを伝えられないとき
会社でテンパっていたら、彼女がケーキを差し入れしてきた。
「カボチャのパイか…」
「いたずらかお菓子か、どっちかですよ」
「じゃ、いたずら」
彼女の唇が重なる。
「ま、お菓子でも甘いキスでしたけど」
「じゃ、そっちも」
今度は私からキスをした。大人だってお菓子をねだるんだ。
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