第54話 防衛戦争準備1

           防衛戦争準備1

 私は今、冒険者を休業中だ。

 何ってもちろん、セドリックに用意させた大型の工房を占有して、マザーマシンを製作して居るからだ。

 まぁ、工房を用意させたと言うより、提供させた土地に自力で工房を立てたんだけどね、工房と言うよりドックだわな。

 空軍基地に良くある大型爆撃機や大型の対潜哨戒機とかが入ってるようなああいったデカい建物を思い浮かべて貰うと都合が良いと思う。

 強化装甲パワードスーツを作るのならスキルで直接作れば良いのにって思った奴前に出ろ、小一時間説教してやる。

 何でマザーマシンを作るかって、決まってるじゃん、スキルで作ってるとこうした方が良いああした方が良いって色々欲が出て毎回違うものが出来ちゃうでしょうが。

 だからね、例えば機体Aで訓練した奴が機体Bに乗っかっちゃうと操作性とかが違っちゃったりするなんて事に成り兼ねない訳。

 そりゃぁ均一化する為にマザーマシンで量産するに限るってもんでしょう?

 でも私が考えた強化装甲なんだからその性能はそこいらのアニメに出て来るものと比べても引けを取らない漫画性能だ。

 自分で漫画みたいとか言うなと言う話もあるけどね。

 うっさいなぁ、良いじゃんほっといて。

 と、一人ボケ突っ込みしながらマザーマシンを構築してる最中です、精密機器だからスキルを持ってしても作るのに手間が掛かる訳なのよ。

 ちなみに、強化装甲に関してだけど、ロボだとか言ってもこの世界に受け入れて貰えそうな気がしないのでゴーレムと言う事にしといて貰う、操縦式のな。

 ちなみに全機小型原子炉を搭載して居るので万一にも追い詰められた場合はオートパイロットで突っ込ませて敵の城なりに取り付いたら自爆なんツー機能も付けてやる積りであるが、こうして一人ボケ突っ込みしながらマザーマシン作ってる途中でやりすぎだったのは認めた、でも反省はしない。

 反省したら負けだ。

 強化装甲の装備は、こんな感じだ。

 22㎜バルカン2門 1門あたり実弾1000発迄搭載可

 レーザーサイト

 レーダー方式ミサイル4本

 高周波ソード

 ローラー式ダッシュ機構

 外部装備として 55㎜無反動砲(バズーカ) 13㎜ミニガン

 メインアーム2本、フレキシブル・サブアーム2本

 形状としては、胸辺りまでのロボの上に人が乗って肉眼で視認して操作する感じ。

 一応フルフェイスのメットは装備して貰う形にするのが良いだろうと思う。

 その序でに、ニューロテクノロジーの粋を集めた脳波感応メットにしてしまえば強化装甲の反応速度も最適化される筈だ。

 外観?そうだなぁ、イメージとしては、未来〇年コナンのアレみたいな奴をもう少し人型に近づけた感じのを想像して貰ったら良いかも知れない。

 これでも十分なくらいの戦闘力になるのに、一機づつ自分のスキルで作っていったら、気が付いたら過電粒子砲とかビームライフルとか作りかねないし、途中でもっと効率の良い機構とか思いついて反応速度が大幅に速くなっちゃったりし兼ねない訳、だから作るのはマザーマシン。

 結局、マザーマシンを一機作るだけで一日掛かりになってしまった。

 一機のマザーマシンで全部のパーツ作って組み立てるとはいかないので、パーツ毎のマザーマシンを作って、それを組み立てるマシンをもう一機作る形で行けると思う。

 なんだか、機動戦士〇ンダムで、整備兵が色んなとこ開けて溶接したりして修理してるシーンが多々有った気がするけど、あんなでかい物の全ての機構を理解して手作業で修理するなんてそんな時間が掛かって非効率な事はしちゃダメだと思うよ、戦争だもの・・・

 パーツ毎にジョイントを外して交換、これで良いのだ、傷んだパーツはマザーマシンに戻して再生、これでしょ、普通。

 あれ程の大きさの船ならばマザーマシンを積んで有った方がよっぽど効率が良いってもんだ。

 あ、もしかしてこれ言っちゃダメだった?

 ああ、くそう、もうマザーマシンの内容は決まって居るもんだからこれだけ時間が掛かると暇で碌な事に頭を使わないなぁ・・・

 何だってさっきから一人ボケ突込みみたいな事してるんだろうな、私・・・

 スキルで作れちゃうのも色んな意味でアレかもな。

 精神衛生的に良くない気がして来たぞ。

 とりあえず一機目のマザーマシン、両足製作用は間もなく完成だ。

 明日はこの暇を何とか解消する為に、スキルで作ってる間に暇つぶし用の携帯ゲームで遊べるように、先に携帯ゲーム機作ろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る