第24話 月虹

月の明るい晩に、霧が出ると、月虹がかかることがある。狸はその端を探してきて、乗るのがうまい。仲間も次々と登る。これを見かけた狐が、月虹の向こう側から登ってくる。真ん中のアーチの部分で、酒宴を開こうというのだ。けれど準備の途中で、虹はすぐ薄くなる。ぽろぽろと、狸も狐も森へ落ちた。

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