第16話 戦闘メイドールを創造する!
翌朝、朝食を終えた後。
「アリス、エルリーナを神殿に連れて行って色々教えてやってくれ。備品はドールハウスオプションで揃っているはずだ。俺は他にやることがある。」
「かしこまりました。ソウシ様。」
「エルリーナ、巫女装束似合ってるぞ。エルフ達が参拝に来るかもしれないから神殿で見事に巫女の務めを果たせ。」
「はい御使い様、巫女の務め頑張ります!」
エルリーナはその場でくるりと1回転して、嬉しそうにひらりと巫女装束をはためかせ、アリスと2人で神殿に向かっって行った。
さて、屋敷もあるしそろそろアリス一人では手が回らなくなってきたな。いくら優秀でもアリス一人では物理的に無理だ。御屋敷にはメイドが居なくちゃ絵にならんな、メイド創るか。だがここは異世界で魔物も多い、ただのメイドじゃ務まらんだろう、戦闘技術を備えたメイドにしよう。まずは6人でいいか。
「ドールクリエイト!メイド創造!」×6MP48000。1人当たり8000。
イメージしてからそう唱えると、ピカッと一瞬光り輝き目の前に6人の女性が現れた。
「「「「「「マスターのお呼びにより参上いたしました。」」」」」」
6人同時に頭を下げ傅いている。うん、見事に揃っていて素晴らしい。メイドはこうでなくちゃな。
「俺の事はソウシと呼んでくれ。君たちには屋敷の事を始め色々と頼みたい、俺直属の戦闘メイドールとなって色々と任務をこなして貰いたい。」
「「「かしこまりました。ソウシ様。」」」
「名前を与える。長女ガーネット。」
「はっ。」
「リーダーを任せる。姉妹への細かい指示は長女である君が出すように。」
「はっ。畏まりました。」
バトルドレス風の丈の短いメイド服を着た女騎士風で剣を佩いている、真面目そうでキリリとした顔をしている、他より少し背は高く凛とした赤い髪の女の子だ。
「次女アメシスト。」
「はい。」
「サブリーダーを任せる。リーダーを色々と補佐してやってくれ。」
「はい。承知いたしました。」
魔法使い風で丈の短いメイド服を着ていて、大きなアメシストの嵌った杖を持っている。中背でメガネをかけた賢そうな顔つきの奇麗な紫色の髪をした女の子だ。
「3女アクアマリン。」
「はぁい。」
神官風のふわりとした丈の短いメイド服を着ていて、首から下げたロザリオを握りしめている。ぽわぽわとした感じで優しそうなたれ目顔をした水色の髪の女の子だ。
「4女ダイヤモンド。」
「・・はぃ。」
忍者装束風の丈の短いメイド服を着ていて、忍者刀を背負っている。髪は黒く片目を隠していて、時折半透明化を繰り返している寡黙そうな女の子だ。
「5女エメラルド。」
「はーイ!」
葉っぱドレス風の丈の短いメイド服を着ていて、矢筒と弓を背負っている。髪は緑色で外国人みたいなアクセントのしゃべり方をするスレンダーな女の子だ。
「6女パール。」
「はいですの。」
振袖風の丈の短いメイド服を着ていて、大きな真珠玉を両手で持っている。髪は乳白色で艶があり姫カット、少し小柄で童顔なあどけない顔をしている。
一応メイドなので全員エプロンとヘッドドレスを着用していが、メイド服は性格に合って個性的だ。うん、可愛くて家事もできて強いとか実に素晴らしい。
「それでは君たち、別途任務があるまで屋敷を管理していてくれ。」
「「「「「「はい。」」」」」」
一段落するとアリスが神殿から戻ってきた。
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