俺たちのHorizon(ホライゾン)
男子高校生①ナリと
鳥頭「昔の職場の先輩にとても心根がまっすぐな方がいたんですよ。騙されて壺買っちゃいそうな」
ナリ・魔王「うん」
鳥頭「ある時他の同僚が『嘘だと思うなら鳥頭ちゃんに聞いてみなよ。物知りだから』と言っている声が聞こえてきたんです」
ナ・魔「それで?」
鳥頭「こっちに振るなって思いましたよね。で、先輩が来て聞くんです。『鳥頭ちゃん!モモンガって金◯袋広げて飛ぶってホント!?』って」
ナ・魔「ぶふぉっ」(吹いた)
ナリ「……なんて答えたの?」
鳥頭「先輩の肩越しに声もなく笑っている同僚が見えました。私は真顔のままコンマ数秒で答えました。『そうですよ。
(声もなく笑うナリと魔王)
鳥頭「翌朝、ググッたらしい先輩がやって来て『もう誰も信じない!!』と顔を真っ赤にして怒っていましたっけ……」
ナリ「ひぃ〜、おかしい。でも同じことチイにしたわ」
鳥頭「何?」
ナリ「他の子達といる時『漫画のトリコのラストってどうなるの?』ってチイが聞いてきて」
鳥頭「うんうん」
ナリ「他の人が『トリコが死んで、それをみんなで泣きながら食べた』って言ったら『へええ!そうなんや!トリコってそんな話やったんか!ナリ、ほんと?』って聞くから、真顔で『そうや。最後ボロボロ泣きながら……この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきますってな』って答えた」
鳥頭「ぶふぉっ」
魔王「ふつう信じないだろう」
ナリ「しばらく信じてたけど、漫画読んだらしくて、一ヶ月ぐらいしてから『もう誰も信じられへん!!』って怒鳴り込んできた」
鳥・魔「時間差wwwwwwwwww(悶絶)」
魔王「……はぁ、笑いすぎて死ぬかと思った。悪い奴らだ」
ナリ・鳥頭「ホラ吹く時は自然な真顔が鉄則やで?」
魔王「伝授せんでええ」
それはそう。
【飛膜】鳥以外の陸生の脊椎動物が滑空や飛行をするための皮膚のひだ。 コウモリ・ムササビ・ヒヨケザルなど。
モモンガの場合は前肢、体側、後肢にかけてある。
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