お日様の匂い

魔王イモウト鳥頭オカンの会話


魔王「お日様の匂いの他の言い方はないのか?」


鳥頭「乾燥した洗濯物の匂い、日向の匂い、乾いた南風、死んだダニの匂い」


魔王「…そういうことではなく」


鳥頭「因みに死んだダニの匂いというのは俗説で、あれは布団や洗濯物に残った皮脂や洗剤などの残留物が、太陽光を浴びることによって化学反応を起こして発生するアルデヒドやアルコール、脂肪酸の匂いだ」


魔王「死んだダニ俗説なのか…」


鳥頭「つまりお日様の匂いとは残留物と脂肪の匂いだ」


魔王「…なんかやだ」


鳥頭「しかし絶望する事はない。そのアルデヒドを活かして香水や香料などを上手く使えば自分の香りと混ざり合っていい香りになるのだよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る