鳥頭（オカン）と男子高校生①ナリの会話

鳥頭「大変だ！ナリ！聞いてくれ！」

ナリ「なあに？」

鳥頭「昨日夢を見た」

ナリ「どんな夢？」

鳥頭「『ヴェニスに死す』のタジオ役ビョルン・アンドレセンみたいな超絶美少年が、パブリックスクールみたいなとこにスパイとして潜入するんだよ。得意技はナイフ投げ」

ナリ「なにそれ、なんて映画？ちょっと観たい」

鳥頭「そしたら学期の途中で成長期迎えて30cm背が伸びて『コードネームアンクル』のイリヤ・クリヤキン役アーミー・ハマーみたいなムキムキになるんだ」

ナリ「ええ…それどういう展開…？」

鳥頭「今まで楽に潜入出来てた狭い場所も体がつっかえて入れないし、急に大きくなったから目測狂ってドアに頭ぶつけたりして任務に支障が出て悩みまくる」

ナリ「かわいそう…でも羨ましい」

鳥頭「この先どうなるんだ彼は？続きが気になって昼も夜も眠るしかない。誰か教えて！」

ナリ「知らんがな」

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