自由が欲しいか
感情がなければ痛みは生まれなかったか
それとも痛いと感じることすら出来ず
もんもんと終わりのない地獄の中で
生き続けることしかできないだろうか
ああ 僕は君から感情もらったのに
君は僕から感情を奪っていくんだなあ
だったら僕だってできることがある
僕には頭がある 考えることができる
君のことなら なんでも知ってるんだ
爪のサイズや身長、出身地、腰回りの太さ
僕のキャンバスで君は僕に蹂躙されるんだ
わかるかい 君は僕のすべてなのだから
僕を満たしてくれなければいけないんだよ
温もりを抱く その手を千切り去ることも
光を感じる その目を閉じさせることも
その鋭敏な耳を 使い物にならなくして
優しい思い出ばかり詰め込んでいる
脳みそを空っぽにしてしまうことも
君が努力して積み重ねてきた幸せも
なかったかのように君は蹂躙される
だけど安心してくれ
新しい幸せを君に与えてあげよう
僕だけが君を幸せにできるんだよ
君がこの手に触れるほど近くまで
来てくれないのならそうするしかない
ゆめゆめ忘れるな
自堕落な生活も排泄物も吐瀉物もすべて
許して 愛して 許容してあげよう
僕のもとなら 縛られなくていい
そうだろ 自由が欲しいだろ その手に
これまで掴めなかった自由が欲しいだろ
僕はお金なんてものは持ってないが
君に途方もない自由を与えられる
本当の自由だ
何をしてもいい 何を考えてもいい
何を話したっていいんだ だから
僕のところへおいで ここにおいで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます