幕間
これまでのあらすじ26
関東管領と上杉家を引き継ぎ、遂に上杉政虎と名乗った景虎。
関東管領の就任を鎌倉で行った後、その場で里見の甘言により大胡への敵対行動を開始する。
既に正常な戦略的な行動が出来なくなっているのか?
自らを毘沙門天の化身と自己暗示を掛け過ぎたらしい。
第一次対大胡包囲網が完成する。
東は内紛おさまった宇都宮氏と佐竹の連合軍。
江戸湾から里見の上陸軍が来る。
関宿からは上杉本隊。
駿河には甲斐から南下する部隊。
武田本隊は碓井峠か内山峠を越えて西上野へ。
北は清水峠を越えて上杉別動隊。
一方堺では、先の大損害を取り返そうと今井宗久の追放をした。
今後、大胡との連携を模索していく方向になるかもしれない。
そして大変なことが。
西上野の諸城が武田の調略で寝返り、大胡の中枢部までの道が開けてしまった。
これに対して大胡はどう立ち向かうのか?
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「との~。
まだお城へお帰りに成れないのですかぁ~?
市は寂しゅうございまする」
「お市殿。
そのような聞き分けのないことは言うてはなりませぬ。
春殿も黙って耐えておられるではないですか?」
(今月も泣き虫大会出来なかった。
その前もその前もその前も……)
「春ちゃん。
目が地雷系というのになっているわよ~」
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