【配置・2】灰色になりたい

 そういえば太閤立〇伝Ⅴのリメイク出ましたね。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860630530111/episodes/16816927860821852116


 ◇ ◇ ◇ ◇


 内務のものと違い灰色に成れない参謀とは誠に恥ずかしいものだ。

 皆の注目を集めながら、司会を務める。


「コホン。……えー、現在、上杉本隊は関宿に駐留。河船を集めておりまする。

 しかしこれは大胡の妨害が功を奏し捗っておらず、現在利根川南岸を踏破する道を探っている模様。行き先は分かりませぬが、多分忍城かと。そこを取られると佐野、館林方面との連絡が取りにくくなり申す」


 指示棒で連絡通路をなぞりながら、説明していった。



 地図です。

 https://kakuyomu.jp/users/pon_zu/news/16816927860854026878



「あー、そして利根川北岸は現在宇都宮勢が佐竹勢と共に西進。佐野北部の唐沢山城を包囲する気配」


「分進合撃かぁ。いや合撃も何も大胡はそこに居ない、というか、そこで戦争する気ないし」


 殿が茶々を入れる。

 皆に気を使われているようだ。

 どうもこれだけ圧力をかけられている状況だと皆が緊張する。


「上杉勢には古河公方の家臣に守られ、足利晴氏様の嫡男藤氏様が同行しております故、総勢約10000。宇都宮はほぼ全力の動員らしく10000。佐竹は6000の合わせて16000。これが唐沢山城と足利城に向かう模様」


 皆から陰鬱な唸り声が聞こえる。

 このままでは徐々に浸食されていく。


「みんな、こっちはどういう状況と見る? 遠慮せずにどんどん言ってみてね~」


 それから様々な意見が出されたが、結局は大局的な見地が必要とされた。

 次に里見と房総水軍の状況を見る事となった。



 成程! 


 「コホン」を付けると話しやすいのか。

 良いことを学んだ。

 これは習慣にせねばな。



 🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸



 「いやいや。その習慣はヤメナハレ!」


 「あ~、う~。

 とか言っていると後世の歴史家に

「秀胤の真似をした総理がバッシングを受けた」

 と言われかねませんぞ!(誰とは言わない)」


 「このご時世で咳払いは流行り病と勘違いされるから禁止です!」


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