第38話

翌翌朝。

俺は髪の毛をヒナタにバッチリセットしてもらい、オールバックになっちまった。


「陰キャなのにオールバックって...」


「もー卑下しないでよ!もう陰キャじゃないわ!

陽キャよ、陽キャイケメンよっ!」


一緒に並んで登校。

学校は目と鼻の先。


短い時間で登校できるのだが。

周りのみんなは。

見た事もないイケメンがいるので、

きゃいきゃい騒いでた。

「え、ちょ、誰!?」

「うちの学校にあんなイケメンいた?」


そしてやがて気がつく。俺のクラスの女子は。

下駄箱に来て。

そのイケメンは俺、山吹シンジだということを。


モテモテの藤島くんのすぐ上の下駄箱。

手紙に関しては空っぽの下駄箱。

上履きしか入ってない下駄箱に手をかけ、

上履きに履き替えた。

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