第32話

翌々日のこと。

俺の下駄箱に手紙が入れられた。

裏を見ると。

差出人のところ。ヒナタより、の文字。


俺はすぐ下の下駄箱に入れたりはしなかった。


ピリリと破き、

中を確認する。


学校に程近い高級タワーマンションの名前。

507号室の文字。


そして。


「マンション借りたよ。

17:00には私、行ってるから。

それと、合鍵入れとくね」


「みんなには同棲のこと内緒だよ💕」


上履きのなかに。

合鍵があった。


陰キャな俺。


みんなに内緒で、

マドンナと同棲してる。

え、羨ましいって?

最も。

ゲームは禁止されており。

俺は勉強に勤しむ毎日だった。


勉強、ときどき、彼女とイチャイチャ。


毎日が目まぐるしく過ぎていく。



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