第6話

どーやら。

見られたらしい。

下駄箱にラブレター入れてあげたこと。


「あー、なんか、俺の下駄箱に間違えていれてあったラブレターと思しき手紙を正式な場所に入れ直した、それだけのことだよ」


「ふーん...」


「まぁ、確かに。お前みたいな冴えない男を好きになるやつはよっぽどおかしな女子だな。物好き極まりない。てか、いねぇな!!いるわけがないな!!」


「お前は!俺と違って!!

一生、童貞で終わる男だ!!!」


藤島くんは、その後。さも愉快だと言わんばかりに、

「はっは!」


と大笑いした。

俺は耳が痛くなった。

呪いの言葉。俺にとって、ぐさりと響く

セリフに、心が締め付けられた。

分かってはいるが、流石に言われると切ないわー。

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